タコ、消えるか
正月のおせち料理に欠かせないタコが、全国的な不漁と世界的な価格高騰で、庶民の手に届きにくくなっているといい、年末年始に需要が高まることを踏まえると、さらに値上がりしそうだという。
「タコの小売価格は12月初めで、10年前の約2倍以上に跳ね上がり、クロマグロより高くなっています。タコは“多幸”の当て字、酢ダコは紅白という縁起を担いでおせち料理にも使われます。今年は高すぎて庶民の口には入らなくなりますよ。大阪グルメの代表格のたこ焼きも気軽に食べられなくなるのでは」(東京・豊洲市場の水産仲卸業者)
日本は世界の約3分の2を消費するタコ好き大国だが、その資源は国内のタコ漁と海外からの輸入で賄われているとのこと。
「おせち料理などに使用されているのは国産のタコ。スーパーなどで安く売られているのは西アフリカ産が大半を占めている。ところが近年、日本のタコ漁は不漁続き。とりわけ兵庫県明石市の特産『明石ダコ』は記録的な不漁で、漁獲量はピーク時の約1割にまで落ち込んでいます。西アフリカ産などの輸入タコも世界的な需要の高まりを受け、値上がりしている」(生活ライター)
「アメリカでは、タコを『デビルフィッシュ(悪魔の魚)』と呼び敬遠してきたんですが、ヒスパニック系の移民が食べるようになり輸入が急増した。価格も国際的に高騰し、日本は高くてとても手が出せない“買い負け”状態になっている」(水産商社関係者)
総務省の調査では東京23区のタコの小売価格は、11月時点で100グラム534円。マグロは同519円だといい、たこ焼き、明石焼き、タコの握り寿司…これらは庶民にとって“たこ嶺の花”になったようだと「週刊実話WEB」が報じている。
編集者:いまトピ編集部