【全店舗で...】『ニトリ』本格的に、参入か
家具販売の絶対的王者『ニトリ』が家電事業を拡大する。
現在、ニトリの約90店舗に家電売り場が設置されているが、今後は国内の全店舗で取り扱う予定だという。
しかも、これまではシンプルな小型家電が中心だったが、今後はファミリー向けの大型家電を増やす予定で、11月22日に発売されたドラム式洗濯乾燥機が9万9900円という破格の値段で話題なっているほどなのだ。
「ドラム式洗濯乾燥機の相場は約25万円ですが、ニトリが発売したものは、標準洗濯容量10キロ(乾燥容量5キロ)で平均相場の半額以下という値付けに驚きました」(家電量販店)
一般的なドラム式洗濯乾燥機は洗濯から乾燥まで約3時間かかるが、ニトリの同機は、2キロの洗濯物であれば特急洗乾コースで1時間だという。
また、ドラム式洗濯乾燥機は利便性が高いものの高額なため一般家庭の普及率はまだ低い。
そのため、そこに目をつけ驚愕のコスパで売り出したニトリの本気度も評判になっているほどなのだ。
ニトリは2021年、『ホームセンターの島忠』の大型買収に成功した後、本格的に家電事業への参入に動き出した。
22年には家電量販大手の『エディオン』と資本提携を結び、小型家電の販売を開始している。
「製造は中国メーカーに委託し、冷蔵庫、エアコンなどのPB商品を発売。家電事業を収益の柱の一つにする戦略です」(経済評論家)
こうしたニトリの動きに対し、大手家電メーカーなどでは「リストラの憂き目に遭うくらいなら、ニトリに転職したい」という向きも少なくないようだ。
ニトリの関係者によれば、そうしたメーカー出身の人材採用を強化しているというが、そんなニトリの動向にヤキモキしているのが、総合住関連企業の『ヤマダホールディングス(ヤマダデンキ)』だと言われている。
「ヤマダは住宅メーカーの『エス・バイ・エル』や『大塚家具』を買収し、ニトリと事業領域が被っていたが、さらなる競合になるとみて、敵対心を燃やしているようです」(大手家電メーカー幹部)と、週刊実話WEBが報じた。
編集者:いまトピ編集部