2025/1/4 15:12
『あまりにも安すぎる』本末転倒「高齢者はお小遣い稼ぎなため価格下げ」「一般の販売者が大赤字で撤退」
いまや全国各地で人気になっている道の駅。地域の特産物や朝どれの野菜が安価で購入できることから、それを目的に遠方から足を運ぶ人も多い。
ところが一部の道の駅で、あまりにも安すぎる野菜価格を理由に農家が撤退するケースが発生しているのだとか。一体どういうことなのか。
実は道の駅で農産物を委託販売している農家の中には引退した高齢の生産者が少なくなく、その人たちが採算を度外視した激安の値付けをするため、一般の職業農家が採算が取れず、泣く泣く出荷を取りやめているのだという。
「道の駅で農産物を販売する場合は、基本的に出荷する生産者が販売価格を決めています。ところが、安価な値付けをする高齢生産者のほとんどが年金生活者で、道の駅への出荷はお小遣い稼ぎと考えている人も少なくありません。そのため価格競争で対抗できない一般の農家が撤退。出荷量にも影響が出始めています。中には『ボケ防止のために作っている』という生産者もいるのですから、道の駅という限定された市場とはいえ、どこかで仕組みを見直す必要があるのかもしれません」(社会部記者)
消費者としては価格は安ければ安いほどいいと思いがちだが、農家にとってはまさしく死活問題というわけだ、とアサ芸ビズが報じている。
編集者:いまトピ編集部