『トリプル感染』注意「全国で猛威をふるい続けている」
年が明けてもインフルエンザが全国で猛威を振るい続けている。
新型コロナウイルスとマイコプラズマ肺炎の感染者も減っていない状況から、医療現場では同時流行の“トリプル感染”が懸念されている状況だ。
新型コロナは一昨年5月に感染症法上インフルエンザと同様の第5類に移行した。
この分類移行でコロナ感染者は激減したと思われているが、師走の全国平均感染者は3.89人(12月9〜15日)で前週の3.07人から増えている状態。マイコプラズマ肺炎も全国平均2.29人(12月2〜8日)で前週から微増していた。
「新型コロナ感染者の患者さんに聞くと『ワクチンを接種していない』と答える人が多いんですよ。コロナのワクチン接種は無料ではなくなった。また、新ワクチンの“健康被害”情報が流れたことも影響しているんでしょうね」(千葉県市川市の『藤巻耳鼻咽喉科医院』藤巻豊院長)
「一方、マイコプラズマ肺炎はインフルエンザとは異なり潜伏期間が長い。感染してから2〜3週間の潜伏期間を経て発熱や倦怠感といった初期症状が現れ、解熱後も咳が長く続く。濃厚接触によって感染が拡大する傾向が強いことから、学校などで集団生活している子供や若い世代に感染者が多いのです。しかもそこから家庭内へと広がっていくため、感染者がなかなか減らないんです」(都内の内科クリニック院長)
例年、インフルエンザは1〜2月がピーク。今期は昨年12月にその傾向がみられたが、「年明けも引き続き、コロナ、マイコプラズマ肺炎を加えた“トリプル・パンデミック”に警戒が必要」(医療ライター)だという。
また、前出の藤巻院長もこう警告する。
「マイコプラズマ肺炎やインフルエンザに使う治療薬の咳止めや去痰薬が足りていません。インフルエンザの予防接種は受けたほうがいいですね」
トリプル感染予防には手洗い、うがい、マスク着用が必須だ。と週刊実話WEBは報じた。
編集者:いまトピ編集部