亀田製菓、制限値超えるカドミウム検出 台湾で破棄命令
Amazon亀田製菓が製造・販売する幼児向け菓子「ハイハイン」から制限値を超える重金属「カドミウム」が検出されたとして、台湾の当局は輸入業者に対して返品・破棄を命じたという。
亀田製菓はBusiness Journalの取材に
「事実でございます。台湾では乳幼児用穀物ベースの補助食品および乳幼児副食品のカドミウム基準値が0.04ppm以下と定められており、これを超過しました」
「当社では日本の国内基準に沿って製造していますので、安心してお召し上がりいただいて問題ございません」
と説明。
台湾の法律で定められた乳幼児用穀物ベースの補助食品および乳幼児副食品中のカドミウムの制限値は0.040ppmだが、ハイハインからは0.046ppmの混入が認められたというが、幼児が摂取すると健康被害が生じる可能性がある量なのか。
食品の安全をめぐる事故としては、昨年、小林製薬が販売する「紅麹(べにこうじ)」の成分が含まれた健康食品を摂取して死亡者が出るなどの健康被害問題が起きた件が記憶に新しいが、国内出荷分の「ハイハイン」でもカドミニウムが混入している可能性はあるのか。
亀田製菓は
「カドミウムは、鉱物中や土壌中など、天然に広く存在する重金属です。お米等、作物を栽培している間に、水田などの土壌に含まれているカドミウムが吸収・蓄積されるため、米菓の原料であるお米にもカドミウムは含まれます。日本においては、厚労省/農水省により玄米及び精米の基準値は0.4ppm以下と定められています。また、日本ベビーフード協議会では、基準値は0.2ppm以下とされています。ハイハインで使用している原料米の分析は、2024年に実施した結果は、上記基準を満たしています。当社では日本の国内基準に沿って製造していますので、安心してお召し上がりいただいて問題ございません」
と説明。
また、実践女子大学名誉教授で元東京都立衛生研究所(現:東京都健康安全研究センター)部長の西島基弘氏は
「幼児がこれを食べても、健康被害などが生じる可能性は、ありません。米(玄米)の基準値は1.0mg/kg未満となっています。菓子からカドミウムが検出される理由は、米や小麦などのイネ科の植物はカドミウムを吸収しやすいからといわれています。コーデックス規格が参考となります」
と語っていると「ビジネスジャーナル」が報じている。
編集者:いまトピ編集部