被害総額は「17億円」超か「約26億4400万円を盗んだ水原一平被告とそっくり」
三菱UFJ銀行の顧客の貸金庫から金塊を盗んだ容疑で逮捕された元同行支店長代理・今村由香理容疑者(46)の犯行とみられる事件では、報道の当初被害額は10億円超だったが、今や17億円超と報じられているという。
多くの人がこの事件を知って想起したと思われる、宮沢りえ主演映画「紙の月」(2014年)では、宮沢演じる銀行に勤める契約社員の40代既婚女性が、池松壮亮演じる男子大学生に入れあげて銀行から1億円を横領する内容だったが、今回の事件は、その金額をはるかに上回っているとのこと。
また、昨秋に放送された安達祐実主演ドラマ「3000万」(NHK)では、安達演じる通販サイトのコールセンターに勤める契約社員の40代既婚女性が、ふとしたことで手にした3000万円を日々の節約や我慢に耐えかね、警察に届けず一部使用したことから犯罪に手を染めてしまうまで転落する内容だった。しかし、これも、17億円に比べたら3000万円などかわいい額に思えてしまうようだ。
不謹慎を承知で言うが、今村容疑者が起こした事件は、虚構の世界を上回るドラマチックな被害額を三菱UFJ銀行に与えたというのに、その動機が「FX取引や競馬による多額の損失を補填するため」というからガッカリしてしまったという。これではまるで、大谷翔平選手の口座から違法賭博による多額の損失を補填するため、約26億4400万円を盗んだ水原一平被告とそっくりではないか。
40代既婚女性の今村容疑者には、映画「紙の月」の宮沢や、ドラマ「3000万」の安達が演じたヒロインと同等か、それ以上にドラマチックな「動機」があって欲しかったが、単なる「ギャンブル依存症」ではなく、「若い男に入れあげて」とか「日々のうっぷんが積み重なって」とか、犯罪に至る気持ちに「わかる」と感じることのできる要素が欲しかった。この事件に感じる“肩透かし感”は、今村容疑者に心理的な共感ができないことに尽きるだろうと「アサジョ」が報じている。
編集者:いまトピ編集部