大谷翔平よりはるかにすごい
プロ野球においてDHという役割はそもそも守備に就くことがないため、守備でのチームへの貢献度は必然的にゼロとなる。その分、打撃で応える必要があるが、昨シーズンのドジャース・大谷翔平は打率3割1分、54本塁打、130打点、59盗塁の成績で、本塁打と打点の二冠を獲得したのだから、MVP受賞は当然と言えた。そしてこのMVP受賞は、指名打者の存在価値が見直されるいい機会となった。
メジャー史上最強のDHとなった大谷だが、実は日本球界にも大谷に匹敵…いや、それを超える成績を残したレジェンドDHがいた。プロ通算23年で打率2割8分9厘、567本塁打、1678打点、OPSは脅威の.907という記録を残した、南海ホークスの門田博光だ。
身長170センチとプロ野球選手としては小柄ながら、通算本塁打、通算打点ともに日本歴代3位。中でも本塁打にはかなりのこだわりを持っており、「ホームランの当たり損ねがヒット」「ホームラン狙いをやめれば4割打てる」と豪語し、最後までフルスイングにこだわった。
門田が驚異的なのは、今よりも選手寿命が短い時代に、40歳で130試合すべてに出場し、打率3割1分1厘、キャリアハイの44本塁打、125打点を記録したことだ。並みいるメジャー選手に決して引けをとらない身長193センチの大谷は907グラムのバットを使用しているが、門田はマスコットバット並みの1030グラムという重いバットをブンブン振り回していたのだから、そのパワーとテクニックは大谷を超えていた。
大谷は高校生の時に描いた未来予想図に「39歳 翌シーズンでの引退を決断」「40歳 最後の登板でノーヒッター達成」と記している。40歳を迎えた時にどのような成績を残しているか、ファンの興味は尽きないが、「不惑の大砲」としてプロ野球の歴史にその名を刻んだ門田は、天国からその活躍を見守っていることだろうとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部