異常事態「ついに動かなくなった」14年ぶりに...
今や番組本編よりも、提供ベースのアニメを楽しみにしている人は多いのではないか。フジテレビ問題以降、スポンサーが軒並み撤退し、2月2日にはついに提供クレジットが「0」になったのは「サザエさん」だ。
その日の放送の提供ベースでは、ペットの白猫「タマ」が番組の最初はどこかへ出かけ、終わりには帰宅する姿が映された。2月9日のオープニング後の提供ベースでは、サザエがマスオに投げキッス。ハートが飛び交うシーンが話題に。この日のエンディングは、帰宅するフネと門柱の上で眠るタマの映像だった。
最近は「提供画面が毎週の楽しみ」という声まで上がっており、2月16日の放送はどうなるかと楽しみにしていたが、いざ始まってみれば、タマでもフネでもなく、「一家の集合イラスト」だった。家族で歌いながら行進するエンディングシーンの使い回しで、タイムラインには「ついに動かなくなった」「静止画とは、ついに歩みを止めたか」などの指摘が。
実は提供ベースに静止画が放送されたのは、2011年の東日本大震災発生直後以来のこと。災害時や事故時などによく使われるキービジュアルだというが、14年ぶりに静止画が再掲されたということは、それだけスポンサー離れが深刻だということだろう。もっとも、かすかな光明も見えている。
後番組の「ちびまる子ちゃん」にはこの週から「個別指導キャンパス」がスポンサーとして加わり、ついに提供0から脱却したのだ。この流れがサザエさんにも広がることを期待したいところだが…。
次週の放送ではどんな提供ベースが登場するのか興味津々だが、制作側にしてみれば複雑な気持ちだろうとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部