『広島カープ』流出、大失速か...再び
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広島カープの春季キャンプは、新井貴浩監督(48)がかねてから予告していた通り、ハードなものとなった。
「(バットを)振って、振って汗をかいていかないと覚えられないから。量は増えるよ」(新井監督)
昨年9月の歴史的大失速で、阿部巨人の逆転優勝を許してしまった敗因は打線。シーズンを通しても、チーム打率は2割3分8厘しかなかった。
そのリーグワーストの打撃陣の強化策として、野手陣は打撃練習に特化したキャンプを行うという。
「全体練習の終了後、約1時間、素振りやティー打撃をするんです。1時間は少ない? いや、昭和のスポ根マンガ同様、休みナシで一心不乱にバットを振っていました。終了の合図と同時に座り込む選手も続出していました」(現地記者)
関係者によれば、そんな“昭和式”の練習はキャンプ前半まで続いていた。新井監督が「足りない」と判断すれば継続となるだろう。
しかし、広島の課題は野手陣だけではなかった。
「大瀬良大地(33)の『秘球』が流出してしまいました」(スポーツ紙記者)
ライバルである巨人の戸郷翔征がカットボール習得に励んでいる。一部メディアでも報じていたが、その指南役が大瀬良の元同僚だった丸佳浩なのだ。
「昨年のオールスターゲームで、大瀬良が丸にカットボールの投げ方を教えちゃったんです。約半年が経って、その大瀬良のカットボールが、丸から戸郷に伝わりました」(同)
球宴や侍ジャパンのベンチで技術面での情報交換がされるのは、よく聞く話。しかし、この“秘球”流出は広島にとって大打撃だ。昨季、大瀬良がノーヒットノーランを達成した際、相手チームが最も手を焼いたのが、このカットボールだったからだ。
「大瀬良のカットボールは曲がり幅が小さく、でも鋭く曲がるとされ、相手バッターはバットの芯で捉えたつもりでも外されて、凡打になる一球品です」(同)
ちなみに、丸が相談もなく戸郷にカットボールを教えたことに不満を覚えた大瀬良は、交換条件に戸郷のフォークを教えてもらったそうだが、敵にチームの推進力でもある“秘球”が渡ったことで、今後昭和式で鍛えられた打線は戸郷に苦しめられることになりそうだ。
加えて、広島の昭和式野球の悩みは尽きないという。
「昨季のチーム盗塁数は66で、リーグ3位。決して少なくはありませんが、盗塁失敗は51。ダントツに多いワースト数値なんです。『隙があれば走る』が広島の伝統ですが…」(関係者)
そのため、キャンプ中の走りこみの量も増えたという。昨シーズン“9月大失速”の理由にガス欠も挙げられていただけに、今季も心配の種となっているのである、と週刊実話WEBが報じた。
編集者:いまトピ編集部