2025/2/19 11:32

『備蓄米』放出発表も、◯◯潜んでいる危険性「廃棄か...」

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米価格の高騰を受け2月14日、農林水産省が備蓄米の放出を発表した。備蓄米は政府が不作による供給不足や地震などの緊急時に備え毎年約20万トンの米を買い入れ、約100万トンを目安に備蓄したもので、1993年の「平成の米騒動」をきっかけに95年に制度としての運用が始まった。

昨年6月時点で全国約300カ所の民間倉庫に備蓄されている米は約91万トン。東日本大震災や熊本地震で活用されて以降、主食用米の不作による放出はなかったが、今回の発表により放出された米がスーパーなどに並ぶことになったとはいえ、備蓄米には5年~6年物はむろんのこと、10年ものもある。どのくらい前の備蓄米が放出されるのかはわからないものの、やはり気になるのが、その「味」だろう。

専門家によれば、古い米であっても見た目は新米とほとんど変わらないが、古い米は若干ツーンとするような匂いがあり、噛んでいくほどに少し酸っぱいような苦いような、独特の味がするという。

「ただ、水分量が少ないため、口に入ったときにほぐれやすい。そんなことから、古米のほうが寿司は握りやすいとされ、魚の味が引き立つと言われています。リゾットや雑炊、チャーハンにも最適と思われます」(フードジャーナリスト)

政府が備蓄していた米である以上、それなりに保存環境も整っているはずだ。一方、近年は生産者から農協などが買い取り、卸売業者を通じてスーパーや飲食店などに卸すのではなく、生産者から転売業者が買い取り在庫を抱えるケースが急増。そのため、米の保存環境に対する問題を指摘する声も多い。

「米の中には、害虫であるコクゾウムシやノシメマダラメイガの幼虫や成虫が潜んでいる場合があり、常温で保存しておくと袋の中でこれらが大量に沸いてしまう要因になります。通常、虫を発生させずに米を備蓄するためには密閉性の高い容器に低温で保存したり、乾燥トウガラシを入れて1カ月で交換するなどの方法がとられるのですが、最初から転売を目的とした『転売ヤー』がきちんとした保存方法をとっているかどうか。寒い今の時期はいいとしても、梅雨明けの時期には袋の中で黒い虫がウヨウヨ大量発生していることもある。少量であれば取り除いて食べられますが、びっしり虫が湧いている場合は、残念ながら廃棄することになるでしょうね」(同)

コクゾウムシの成虫は茶褐色、あるいは黒褐色で冬は冬眠しているものの、暖かくなると動きが活発になり、梅雨に繁殖期を迎えるという。

農林水産省が備蓄米の一時的放出を発表したことで、今後、転売ヤーが買い占めた米が市場に出回ることの見立てもあるが、となると春を迎え「虫入り米」が出回る可能性もあるということか…。またもや転売ヤーによる被害が拡大しないことを願うばかりだ、とアサ芸ビズが報じた。

政府が備蓄米を放出!転売米に潜む「コクゾウムシ」の危険性  |  Asagei Biz-アサ芸ビズ政府が備蓄米を放出!転売米に潜む「コクゾウムシ」の危険性 | Asagei Biz-アサ芸ビズ

編集者:いまトピ編集部