日清食品、がんじがらめか

東洋水産のカップ麺「マルちゃん」のうどん「赤いきつね」のアニメCMが、一部で「性的だ」などと騒がれている。
若い女性(声優:市ノ瀬加那)が夜、吐く息が白くなるほど寒い部屋の中で、テレビドラマを見て涙を浮かべる。そしてでき上がった「赤いきつね」を前に、頬を赤らめながら麺をすすると「美味しい」とつぶやく。そんなCMである。これのどこが「性的」なのか。
日清食品の「どん兵衛」シリーズのCMは過去、部屋で「どん兵衛」を食べる星野源のもとに、吉岡里帆演じる「どんぎつね」が現れるというシチュエーションだった。2024年からは男女のキャラクターが入れ替わり、「どんぎつね」を演じる板垣李光人が、年上お姉さんの吉高由里子に「どん兵衛」を食べるよう迫る設定になっている。
独身男性、もしくは女性のもとに見知らぬ異性が押しかけてくる構図が、見方を変えれば「性的」と捉えられるのだとすれば、全てのCМがダメだという思考回路になってしまう。
「性的論争」はどう決着するのか見えてこないが、そういえば2015年、明星食品のカップ焼きそば「一平ちゃん」のCMキャラクターとして、当時16歳の広瀬すずが登場したアレは、意図的だったかもしれない。
これから「一平ちゃん」を食べようとする男子のところに制服姿の広瀬が現れ、「マヨビームかけさせて」と、同梱されているマヨネーズを「ぶっちゅー!」と唇をとがらせて焼きそばに発射。マヨネーズで「LOVE」という文字を描き、振り返りながら「全部、出たと?」と尋ねるのだ。
今回の「どん兵衛」は、これとは明らかに違うのだが…。年々、コンプライアンスでがんじがらめになっていく世の中、CM作りにもバイアスがかかってしまうのかと、アサ芸プラスは報じた。
編集者:いまトピ編集部