NPB(日本野球機構)が発表「公平じゃない」「見せしめ」
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NPB(日本野球機構)が2月27日発表したオンラインカジノ問題の調査結果に、ファンから怒りの声が多数寄せられている。
同機構はこれまで多くのファンの期待を裏切ったとされており、両者の溝は深まる一方だ。
オンラインカジノはスポーツ界やお笑い界で大問題と化し、現在は芋づる式に関係者が洗い出されている。
NPBも各球団に調査を指示し、27日の発表では、計7球団で14人からオンラインカジノ利用の自主申告があったと明かされた。
実名に関しては公表されておらず、処分については「各球団において、申告内容を精査・確認した上で、適切に対応してまいります」と球団に委ねるとしている。
しかし、球界では21日に、オリックス・バファローズの山岡泰輔投手がオンラインカジノ利用で処分を受けているため、
《山岡泰輔選手だけ処分が重すぎる》
《山岡だけ発表なのは… なんか可哀想だな》
《とてもじゃ無いけど公平じゃない》
《山岡泰輔が見せしめだね》
など、対応が公平ではないと怒るファンが相次ぐこととなった。
山岡投手は21日、球界で最初にオンラインカジノの利用が発覚。球団は「当面の間」として自宅謹慎と活動自粛を命じている。
こうした選手がいる一方で、実名公表も処分もないとなれば、ファンが怒るのもやむを得ないだろう。
今回の件だけでなく、ファンの怒りの根底にはNPB自体への不信感があるという。
「NPBはこれまでから、ファンに寄り添った運営をしているとはいえない。例えば、今季から試合中の選手を撮影したり、SNSにアップしたりすることが禁止になったのですが、ファンにとって緊迫の一瞬や熱いプレーの瞬間を撮るのは現地観戦の醍醐味ですよね」(野球ジャーナリスト)
これ以上にファンを失望させたのが、2013年の「統一球隠蔽事件」だ。
「NPBは2011年から使用するボールを統一したのですが、これはボールの飛距離を左右する反発係数が基準より低く設定された“飛ばないボール”でした。しかし、当初は基準値以下だとは公表されておらず、不自然に打球が飛ばなくなったことで、多くの一流バッターが成績を落とす“超投高打低”時代へと突入します」(同)
これは翌2012シーズンまで使用されたのだが、2013年には突如打者の成績が上がり、ボールの変更を疑う声が噴出。NPBはこれについて、「ボールの変更はない」としていたが、開幕から2カ月以上経った6月になって反発係数を変えていたことを認めた。
「これは隠蔽だと猛バッシングを浴び、球史に残る不祥事となりました。あのしんぶん赤旗までもが社説で批判し、当時の加藤良三コミッショナーにはネット上で殺害予告が多発する大騒動になりました」(同)
この件は、今なお尾を引いていて…。
「昨シーズン、またも異常な投高打低が訪れ、ファンの間では『また飛ばないボールを使っているのでは』といった疑惑の声があがりました。NPB側はこれを否定していますが、先述の件もあって“疑いの目”は根強くあり、ファンが対立姿勢を強める要因になっています」(同)
開幕まで1カ月を切る中、野球ファンの不満はマグマのように溜まっている。
何事もなく2025年シーズンが過ぎればいいが、このままではNPBとファンのハレーションが起こってしまいそうだと週刊実話WEBは報じている。
編集者:いまトピ編集部