異例のヒット『Netflix』ますます盛り上がりを見せそう

今や日本人会員数1,000万人を突破し、世帯シェア率で20%を超えるNetflix。同サービスで先週人気だったTV番組をランキング形式で振り返り、上位の番組が人気の理由を掘り下げる。
1位 アニメ『SAKAMOTO DAYS』43pt
2位 アニメ『薬屋のひとりごと』41pt
3位 ドラマ『ホットスポット』38pt
4位 ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』32pt
5位 ドラマ『地獄の果てまで連れていく』31pt
6位 恋愛リアリティーショー『オフラインラブ』28pt
1位は、テレビ東京系で放送中のアニメ『SAKAMOTO DAYS』。原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の同名コミックで、伝説の殺し屋・坂本が裏社会を引退するも、さまざまな殺し屋から命を狙われる内容だ。
2位は、日本テレビ系で第2期が放送中のアニメ『薬屋のひとりごと』。日向夏氏によるライトノベルが原作で、架空の中華風帝国を舞台に後宮に勤める官女が王宮内に巻き起こる事件の謎を薬学の専門知識で解く内容となっている。
3位以下は、いずれも放送中の同局ドラマ『ホットスポット』、TBS系ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』、同局系ドラマ『地獄の果てまで連れていく』が続く。
中でも、深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」で放送中の『地獄の果てまで連れていく』はここにきて順位が急浮上しており、2月27日より連日「TV番組TOP10」で首位を獲得。深夜ドラマがNetflixでここまでヒットするのは異例ともいえる。
なお、『地獄の果てまで連れていく』は、かつて花井麗奈(渋谷凪咲)に父を殺された上、自身に殺人者の汚名を着せられた橘紗智子(佐々木希)が、復讐のため顔を変えて麗奈に近づくストーリー。主演は佐々木で、井上祐貴、向里祐香、板尾創路らが脇を固める。
『地獄の果てまで連れていく』が人気の理由について、ドラマライターの北村有氏に聞いた。
「佐々木さんが復讐をする側、渋谷さんが復讐をされる側というキャスティングの時点で9割勝利!という印象です。渋谷さんはまだ演技経験が浅く、バラエティでの天真爛漫なイメージが強いですが、だからこそ麗奈のようなモンスター級サイコパスな役を演じると怖さが倍増します。脚本は、昨年公開の映画『熱のあとに』も手がけられたイ・ナウォンさん。ここまで話題になっているのは、麗奈から理不尽に裏切られ、地獄の人生を味わった紗智子が復讐に燃える、という構図がシンプルでわかりやすい点が挙げられると思います。
それに加えて、麗奈の大切なものを奪うという紗智子の意識が、少しずつ『麗奈の魔の手から周囲の人を守る』といった方向に転換しようとしている過程も新鮮です。ある意味、こういった復讐・猟奇ものでは『真犯人=殺人に快楽を覚えるだけのタイプ』といった図式は半ばタブーというか、食傷気味で避けられがちだと思うのですが、本作では麗奈がモンスターだからこそ成り立つ要素が絶妙なバランスで成り立っている。だから、Netflixで次から次へと再生して見てしまう人が多いのではないでしょうか」
最終回へ向けてますます盛り上がりを見せそうな『地獄の果てまで連れていく』。Netflixでの勢いにも注目したい。とサイゾーウーマンは報じた。
編集者:いまトピ編集部