「もう限界です。」ついに値上げか

キャベツ、ハクサイなどの野菜だけでなく、政府が備蓄米放出を始めたコメの価格がいまだ下がらないことから、家庭や飲食店のほか、学校給食など各方面に影響が出ているという。
農林水産省の食品価格動向調査(3月4日更新)によると、ハクサイは平年比の約3.0倍、キャベツ約2.7倍、ダイコン約1.7倍、ネギ約1.6倍、レタスとニンジン約1.5倍で、3月に入っても価格が下がる気配は一向にないといい、農業アナリストは
「農水省は2月14日に政府の備蓄米21万トンの放出を発表。3月10日から41品種、15万トンの入札を開始しました。ただ、値下がりするコメは消費者に馴染みがない品種が多く、しかも大手出荷業者が優先され、中小業者の手に入るか分からない。コメの価格安定は見通しが立たないのが現状です」
と語る。
昨年末からのキャベツの価格高騰で大打撃を受けたのが、主にトンカツ店やお好み焼き店、餃子専門店のようで、
「都内の有名トンカツ店ではキャベツのお替わり自由を有料にしたり、餡にキャベツを使う餃子専門店では産地と直接取引して値上げしないように工夫してきましたが、もう限界です。今後、価格が下がらなければ値上げに踏み切るしかないでしょうね」(グルメライター)
とのこと。
「問題は学校給食です。生徒が一番好きなメニューは餃子ですが、キャベツが高くて給食に出せない学校も出ています。宮崎市では現在の給食の献立を維持するため、新年度の給食費の1割値上げが必要との試算をまとめました。どの自治体でも野菜高騰による学校給食問題に頭を痛めていますよ」(消費生活ライター)
食生活アドバイザーは野菜高騰対策について、
「見切り品の野菜や一定の基準に満たない規格外の野菜をインターネットなどで検索して購入する。冷凍野菜を利用するのも手です」
とアドバイスしていると「週刊実話WEB」が報じている。
編集者:いまトピ編集部