14年ぶり記録なるか「和製ベッカム超えなるか」

今季のUEFAチャンピオンズリーグでは、名門で活躍する日本代表プレイヤーが「和製ベッカム」の偉業を超えて、14年ぶりに新記録を樹立することになるかもしれない。
ヨーロッパ最強のクラブを決めるチャンピオンズリーグ(CL)は、創立70年を迎える伝統の大陸選手権大会で、サッカーのスーパースターたちがしのぎを削り合って頂点を目指す人気のトーナメントである。
2024-25シーズンの今大会では、3月11日と12日に決勝トーナメント1回戦の2ndレグが行われ、フランスの強豪PSGや、スペインのバルセロナ、イタリアのインテルなどがベスト8へと進出。同大会に出場している日本人選手でいえば、リヴァプールMF遠藤航と、フェイエノールトFW上田綺世が、それぞれPSGとインテルに敗北して敗退が決まる中、レヴァークーゼンを撃破したバイエルン・ミュンヘンDF伊藤洋輝が8強入りを達成した。
しかも、伊藤は11日のゲームで後半25分からMFミカエル・オリーズと交代してピッチに投入されると、攻守のバランスを保つ働きを見せ、敵地での2-0完封勝利に貢献している。
そこで注目されるのが、かつてドイツの地で「日本のベッカム」ともてはやされ、日本代表DFとして2度のW杯出場を果たしたレジェンド・内田篤人の記録を更新するチャンスが、久しぶりに到来したという点だろう。
「内田は2010年7月にJ1・鹿島アントラーズからドイツの名門『シャルケ04』へ移籍し、7年間の在籍で100試合以上に出場した実績があります。とりわけ加入初年度の活躍ぶりは現在も語り継がれるレベルで、10年10月頃よりレギュラーの座を獲得すると、CLの舞台でも初アシストを記録。シャルケの快進撃における重要な役割を担い、チャンピオンズリーグ準決勝(ベスト4)進出という日本人史上初の快挙を成し遂げました。これはシャルケにとってもクラブ史上初の記録であり、この年以降はCLベスト16に到達するのがやっと、という戦績になっています。この日本人記録は14年間も破られずにいたわけですが、今年は伊藤の所属する超名門バイエルンが現時点でベスト8に駒を進めており、そのメンツの豪華さを考えれば、ベスト4どころか決勝進出と優勝すらも視野に入っているレベルです。また、内田ほどの存在感はまだ出せていないとはいえ、バイエルンのベルギー人指揮官ヴァンサン・コンパニは伊藤を高く評価しており、シーズン序盤に怪我で出遅れた伊藤を根気強く待ち続け、今後はより大きなタスクを与えることになる可能性もあります」(スポーツライター)
ちなみに伊藤のほか、イングランドの名門アーセナルに所属するDF冨安健洋もベスト8進出を果たしているが、ケガによる長期離脱中で、膝の手術でさらなる戦線離脱の可能性も報じられている。
伊藤にかかる期待は大きく、まずは、4月9日(日本時間)、ベスト8で対戦するイタリア王者インテルとの激闘を制し、14年ぶりに内田の記録に王手をかけてほしいところだ。とアサジョは報じた。
編集者:いまトピ編集部