『ドラマ』視聴率12%台連発の「異常事態」右肩下がりの歴代最低へ

3月28日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説『おむすび』。平均世帯視聴率の週間平均で長らく12%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)が続いており、期間平均で“朝ドラ史上最低”となるのは確定的ともいえそうだ。
今月10日にスタートした第23週では、新型コロナウイルスが猛威を振るう中での“食”が描かれており、病院の栄養サポートチームで働くヒロインが素手ではなくラップごしにおむすびを握る場面や、黙食シーンなどが登場した。
ネット上では「コロナ禍を思い出して胸がギュッとなった」「おむすびを素手で握れないのは切ない」などと反響を呼ぶ一方、「上っ面な描写が気になって、物語に入り込めない」「テーマはいいのに感動がない」などと厳しい意見も散見される。
開始当初から賛否が飛び交っている『おむすび』だが、放送前の期待値は高く、初回は平均世帯視聴率16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と前朝ドラ『虎に翼』の初回を上回る健闘を見せた。しかし、週平均は第1週16.1%、第2週14.7%、第3週13.5%、第4週12.9%と右肩下がりとなり、第13週以降は12%台が続いている。
もちろんNHK公式動画配信サービス「NHKプラス」で毎回見ている視聴者も一定数いるだろう。しかし、平均世帯視聴率の期間平均で16.8%を記録した『虎に翼』をはじめ、近年の作品と比較してもとりわけ厳しい状況に思える。
なお、1961年にスタートした「朝ドラ」は、期間平均視聴率で30%を上回る時代が30年ほど続いた。しかし、94年前期の純名里沙主演『ぴあの』以降、30%を切るようになり、2003年後期の石原さとみ主演『てるてる家族』以降は20%を下回る作品が目立つようになる。
また、歴代ワースト記録は、09年後期に放送された朝ドラ第81作目『ウェルかめ』で13.5%。同作はオーディションで1,775人の応募者の中から選ばれた倉科カナがヒロインを務め、徳島県を舞台にお遍路宿のヒロインが“大海原を回遊するウミガメ”のように世界につながる雑誌編集者になる夢を追う物語だった。
以下、歴代の全話平均視聴率ワースト10ランキングを紹介する。『おむすび』がワースト記録を更新する可能性もあるため、今後の推移が注目されるとサイゾーウーマンは報じている。
編集者:いまトピ編集部