『ヤマト運輸』名乗る詐欺 悪質すぎる

新しい技術が普及すると、それに合わせた「新たな詐欺」が生まれるもの。常に注意を怠らないよう、気をつけたい。
現在ネット上では、ヤマト運輸を騙るなりすましメールの手口が「悪質すぎる」と話題を呼んでいる。
つい先日、記者の元に「ヤマト運輸」を名乗る人物から「配送情報の誤りによりお荷物が保留されています」というタイトルのメールが送られてきた。
その内容というのが「現在、お客様の荷物が宛先不明のため配送が一時停止されております」「配送情報に誤りがある可能性がございますので、以下のリンクより内容をご確認の上、必要な更新をお願いいたします」というもの。
過去、ヤマト運輸からこうした内容のメールが送られてきたことはない。そのため、メール内容を確認した時点で「十中八九、なりすましの詐欺メールだろう」と確信していた。
念のため送信者のメールアドレスを確認したところ、そこには衝撃のドメインが使用されていたのだ…。
メールアドレスには「yamato」、ドメイン部分には「yamato-hd」が確認でき、一見すると「本物のヤマト運輸からのメール」に思えてしまう。
しかし、過去に送られた「お荷物お届け完了のお知らせ」メールの差出人アドレスを確認すると、こちらのドメインは「kuronekoyamato」と表示されていたのだ。
そこで今回は、ヤマト運輸に件のメールを確認してもらい、なりすましメールの実態について取材を行うことに。その結果、衝撃の事実が明らかになったのだ…。
先のメールを確認すると、ヤマト運輸の担当者は「当社から送信したメールではございません」と即答。
続けて、「当社からお客さまへお送りさせて頂く『お届け予定通』や『ご不在通知』などのメールは、『~@kuronekoyamato.co.jp』のドメインを使用しています」と、その理由について説明してくれたのだ。
ならば、怪しいメールはアドレスのドメイン部分を見ればひと安心! …と言いたいところだが、ヤマト運輸公式サイトでは「現在、送信元が、『@kuronekoyamato.co.jp』となっている迷惑メールも発生しております。何卒、ご注意ください」とも注意喚起しているため、油断は禁物であるとSirabeeは報じている。
編集者:いまトピ編集部