生放送『特番』で暴走、一時は「出禁」説も...誰も止められない
フジテレビ恒例のお笑い特番「ENGEIグランドスラム」が生放送されたのはさる3月8日。同番組では、爆笑問題・太田光が、局の“ドン”にして、一連の問題で説明責任を求められている日枝久取締役相談役をまたしても、イジる暴走ぶりを披露したが、同時に見せた「バランス感覚」も視聴者の話題になっていた。
女性社員の“上納疑惑”騒動に揺れる同局では、この日もスポンサーのほとんどがACジャパン。そんな中、トリで登場したのは、“日枝イジり”で物議を醸したばかりの爆笑問題。今年1月1日の生放送「新春!爆笑ヒットパレード2025」で、「日枝、出てこい!」と叫び、一時は、“出禁”説も浮上していたが、この日も漫才冒頭から「本当にフジテレビ、このタイミングで、生放送で我々を呼ぶという。何かをあきらめたとしか思えない!」とロケットスタートを切り、言いたい放題なネタを展開した。
「ニュース見たでしょ!?タイタンね、4人がオンラインカジノやってた。誰なんだ! 公表しろ!“田中裕二”と言え!」と、所属事務所の違法賭博問題に自虐的言及。事務所のトップで自身の妻・太田光代氏についても「社長出てこい!お前の旦那、裏口入学だぞ! 太田光代!」と名指ししつつ、すぐに普段の恐妻家キャラへと戻り「いつもありがとうございます」と冷静になった。
その後も、フジテレビ経営陣が1月27日に夜通しで記者からの質問に答え続けた10時間超えの会見、その壇上で疲弊した様子を見せた港浩一前社長について「途中でカッパのミイラみたいになってた。誰か水かけてやって」などとイジる。さらにフジテレビが危機的状況から脱するための打開策として、過去の様々な人気番組を復活させる必要があると提唱。2014年に放送を終えた「笑っていいとも!」の再開を望むも、「笑ってる場合じゃないか…」とオチをつけ観客は爆笑。続けて現在も放送している人気番組「逃走中」を挙げると、「“逃走中”って、日枝のことか」とボケ、田中から「やめろ!テメーは生放送で今年2回目だからな!」とのツッコミが。
太田は、さすがに“日枝イジり”ではあまり会場に笑いが起きなかったことに「ここの客でも引くんだな」と苦笑していた。
「単にフジテレビの騒動や“雲隠れ状態”のトップをイジるだけでなく、タイタンのオンラインカジノ騒動にも触れるあたりがさすがのバランス感覚だと言えます。事務所からは4人の芸人が違法賭博をおこなっていたことが明らかになっており、タイタンの看板である彼らがこの問題をスルーして“日枝イジり”を展開した場合、“自分たちの不祥事にはダンマリでフジだけをイジるの?”と突っ込まれるのは明らか。
視聴者からは、太田の暴走と自虐の絶妙なバランスを評価する人が多く、『この人はスゴいわ。フジテレビで日枝さんにここまで言える人、他にいないし、それでいてタイタンの過ちもツッコむという』『ちゃんと自分のとこのオンラインカジノの件もイジった上でフジのこともガッツリとイジる。こういうバランス感覚も見事』との声があったほか、日枝氏をよく思っていないフジの社員があえて太田を生放送に呼んで“日枝バッシングをさせている”と勘繰る人までいるようです」(テレビ誌ライター)
現在のお笑い界では、誰もその暴走を止められない、最もアンタッチャブルな存在だと言えるのではとアサジョは報じている。
編集者:いまトピ編集部