2025/3/19 10:31

『ドラマ』完成度の高さに称賛、視聴率5.0%「多くの視聴者を惹きつけた作品」演技力が高く評価

だが、情熱はあるAmazon

動画配信サービス「TVer」が「期間限定!日テレ人気番組100!」と題し、過去に日本テレビ系で放送したドラマ・バラエティ・アニメなど100作品以上を2月14日から配信している。この記事では、その中からSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)に現在所属しているデビュー組の出演作をピックアップし、「お気に入り」数でランキング化。上位2作品について、その人気の理由をひもといていく。

1位:『だが、情熱はある』 48.8万
主演:King&Prince・高橋海人、SixTONES・森本慎太郎
放送時期:2023年4月期

2位:『ごくせん』 18.6万
主演:仲間由紀恵
出演:第1シリーズ/嵐・松本潤
   第2シリーズ/KAT-TUN・亀梨和也、赤西仁(当時)
   第3シリーズ/Hey!Say!JUMP・高木雄也、WEST.中間淳太、桐山照史
放送時期:第1シリーズ/02年4月期
     第2シリーズ/05年1月期
     第3シリーズ/08年4月期

3位:『束の間の一花』 16.3万
主演:SixTONES・京本大我
放送時期:22年10月期

4位:『俺のスカート、どこ行った?』 16.1万
主演:古田新太
出演:King&Prince・永瀬廉、なにわ男子・道枝駿佑、長尾謙杜
放送時期:19年4月期

5位:『野ブタ。をプロデュース』 12.7万
主演:KAT-TUN・亀梨和也、山下智久
出演:Hey!Say!JUMP・中島裕翔
放送時期:05年10月期


上位3作を見ていくと、ぶっちぎりで1位となったのは、23年4月期の「日曜ドラマ」枠(午後10時半~)で放送された、『だが、情熱はある』。オードリー・若林正恭と南海キャンディーズ・山里亮太のそれぞれの自伝エッセイを原案とし、彼らがお笑い芸人として一人前になっていく姿を、高校時代から追いかけていく自伝的青春ドラマだ。

 若林役はKing&Prince・高橋海人、山里役はSixTONES・森本慎太郎が務めており、人気アイドルがお笑い芸人をどう演じるのか、放送前から大きな注目を集めた。

 いざ放送が始まると、ネット上では回を追うごとに「しゃべり方が若林」「山ちゃんそっくり」などと絶賛の声が続出。高橋は春日俊彰役の戸塚純貴、森本は山崎静代役の富田望生と共に、実際にそれぞれのコンビがお笑い賞レース『M-1グランプリ』で披露したコントを完全再現するシーンもあり、その完成度の高さに称賛の声が相次いだ。

ちなみに、『だが、情熱はある』は、初回世帯平均視聴率4.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でスタート後、最終話こそ5.0%を記録したが、それ以外は3~4%台を推移し、全話平均は4.14%でフィニッシュ。前クール(23年1月期)に放送された安藤サクラ主演『ブラッシュアップライフ』の全話平均6.2%に及ばず、5%台を切る結果となった。

 いったいなぜTVerで人気が高いのか、ドラマライターの北村有氏は以下のように分析する。

「視聴率こそ振るわなかったものの、確かな演技力と深みのあるストーリーで多くの視聴者を惹きつけた作品だと思います。高橋さんは若林さんを、森本さんは山里さんを、単なる“モノマネ”ではなく“生きた存在”として表現し、その演技力が高く評価されています。特に高橋さんの演技は、若林さんの内面を映し出すような説得力がありましたし、森本さんの山里役も見事にハマっていました。お笑いファンからも評価が高い本作は、2人が抱える“生きにくさ”と、それをお笑いで昇華しようと苦心する姿を丁寧に描いている点も魅力でしょう。作中の若林さんが発した、『誰とでも合う自分じゃないから、合った人に会えるように頑張る』という言葉には、人間関係に悩むすべての人への励ましが込められてるように思いました」

また、『ごくせん』といえば、STARTO勢をはじめ、小栗旬や成宮寛貴(第1シリーズ)、速水もこみちや小池徹平(第2シリーズ)、三浦春馬や三浦翔平(第3シリーズ)ら、豪華な顔ぶれが生徒役で出演していることも特徴だ。

 前出の北村氏は、そんな同作が長年愛され続けている理由について以下のように語る。

「仲間さん演じる熱血教師・ヤンクミと、個性豊かな生徒たちが織りなす物語が毎回、痛快です。当時も多くの視聴者を魅了しましたし、現在もこのドラマを愛する人が多くいるのは納得です。松本さんや亀梨さんら、現在も第一線で活躍する俳優陣が若く初々しい演技を見せる点も見どころのひとつでしょう。毎回、ヤンクミが生徒の問題に真正面から向き合い、体を張って守る展開は王道ながらも胸が熱くなります。そんな同作が今も愛されているのは、2000年代だからこそ成立したと思われる『極道の娘が教師として生徒を導く』という大胆な設定が、コメディ作品として生きているから、という見方もあるのでは。今この設定をやろうとしても再現するのは難しいはず。だからこそ、『ごくせん』は懐かしさがあり、多くのファンに見られ続けているんだと思います」

 『だが、情熱はある』や『ごくせん』シリーズのほか、STARO勢出演作を多数抱えている日本テレビ。TVerでの期間限定配信で過去の名作を見返してみると、思わぬ発見があるかもしれない。とサイゾーウーマンは報じた。

TVer期間限定配信日テレドラマ、『だが、情熱はある』『ごくせん』がお気に入り数上位のワケ(2025/03/16 19:00)|サイゾーウーマンTVer期間限定配信日テレドラマ、『だが、情熱はある』『ごくせん』がお気に入り数上位のワケ(2025/03/16 19:00)|サイゾーウーマン

編集者:いまトピ編集部