快進撃、11年ぶり6チーム目の快挙「首位をキープ」なぜ

春の珍事か、実力は本物なのか。サポーターもまだ懐疑的なのは、サッカーJ2に所属するジェフユナイテッド千葉の快進撃だ。
3月23日に行われた第6節のヴァンフォーレ甲府戦で、アディショナルタイムにゴールを奪い、2-1で逆転勝ち。開幕から6連勝以上は11年ぶり6チーム目の快挙で、首位をキープしている。
千葉といえば、オリジナル10(Jリーグ発足時に加盟)の伝統的なクラブで知られるが、2009年に降格してからは、一度もJ1復帰はない。
その間に自動昇格の優勝争いに絡むことはできず、昇格プレーオフには5回進出しては涙を流し、J2「魔境」の沼に肩までどっぷり浸かっていると揶揄されてきた。
そんな中、2024年シーズンには、入団2年目のFW小森飛絢が大ブレイク。リーグで23得点を挙げるだけでなく、甘いルックスは千葉にとって希望の星でもあった。
ところがシーズン終了後にはJ2得点王タイトルを置き土産に、シント=トロイデンVV(ベルギー)に移籍。攻撃の大黒柱を失ったことで、今季も昇格に向けて厳しい戦いが予想されていたが…。サッカーライターが解説する。
「J2ロアッソ熊本から新加入したFW石川大地が早くも4得点をマークし、新エースに名乗りを上げています。守備陣は元日本代表の鈴木大輔と、昨季までJ1セレッソ大阪の主力でありながら移籍してきた鳥海晃司を中心に、堅固な牙城を形成。試合を重ねるごとに連携のよさが見えてきました。J2で開幕6連勝以上した5チームのうち、優勝は3チーム、2位は1チームと好結果を残しています。千葉の昇格の可能性もグンと高まっているのですが、シーズンを通して強いのか弱いのかよくわからないのが、これまでの千葉の特徴でした。勝負弱さの『病気』が再発しないよう、サポーターはまだまだ楽観的な見方はしていません」
悲願の昇格に向けて好調な今こそ、勝ち点を伸ばすだけ伸ばしておきたい。とアサ芸プラスは報じた。
編集者:いまトピ編集部