2025/3/26 19:36

『マクドナルド』トマト、終了に

マクドナルド

大手ハンバーガーチェーンのマクドナルドといえば、トマトを使うハンバーガーが少ないことで知られているが、有料でトマトをトッピングすることは可能だった。だが、今月25日に「炙り醤油風 ベーコントマト肉厚ビーフ」が販売終了となるのに伴い、トマトのトッピングの提供が終了となる。以前から一部SNS上では、マクドナルドで「チーズバーガー」(220円/税込み/店舗によって異なる)にトマト(40円)をトッピングすると(計260円)、250円高くて厚めのトマトやミートソースがウリのモスバーガー「モスチーズバーガー」(510円)に匹敵するクオリティになると話題になっていたが、そんな楽しみ方もできなくなる。

全国約3000店を展開し、モスバーガー(約1300店)、ロッテリア(約300店)を大きく引き離し店舗数ベースでは圧倒的な業界1位となっているマクドナルド。2022年3月、9月、23年1月、7月、昨年1月に続き、今月には過去3年で6度目となる値上げを実施。全メニューのうち4割が10~30円ほど引き上げられ、定番メニューの「マックフライポテト S」は190円から200円に、「チーズバーガー」は200円から220円に改定された。

そんな業界王者のマクドナルドだが、モスバーガーやバーガーキングが主力メニューに生のトマトを使用している一方、頑なにトマトを使用しないことでも知られていた。もっとも、これまではトッピングでトマトを追加することは可能で、前述のとおり「チーズバーガー」などにたった40円の追加料金でトマトを入れることで、驚くほど美味しくなるという声もあった。

「マクドナルドは低価格である点を重要な価値とするチェーンであり、トマトの価格高騰を受けて、ハンバーガー類のなかで『炙り醤油風 ベーコントマト肉厚ビーフ』のためだけにトマトの仕入れ・下ごしらえをするというのが難しくなり、終売とすることに伴いトッピングもやめるということでしょう。トッピング提供をやめるということは、それほどオーダーの数も多くはなかったのだと考えられますが、トマトという食材はカットすると汁が出るので扱いが難しく、バンズに挟んでペーパーで包むとバーガー全体が水っぽくなってしまったりといったデメリットもあるため、オペレーションの効率低下にもつながりかねない面があります。また、『トマトが入っていない』ということが競合との差別化ポイントでもあり、厚いトマトの存在を自身の大きなアピールポイント、価値と捉えているモスバーガーの存在がある以上、いまさら『トマトを残して勝負する』という必要性もないと判断したのかもしれません」

と、ビジネスジャーナルが報じた。

マクドナルド、なぜトマト使用終了?チーズバーガー最強アレンジとの評価も | ビジネスジャーナルマクドナルド、なぜトマト使用終了?チーズバーガー最強アレンジとの評価も | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部