フジテレビ、報告

フジテレビ第三者委員会の衝撃的な報告書が、大きな波紋を広げている。元タレントの中居正広氏と女性のトラブルに端を発した問題で、フジテレビの第三者委員会が会見を行い、調査結果を報告した。
およそ400ページに及ぶ報告書によると、中居氏と女性に直接調査を行うため、2人の間で成立した示談の守秘義務解除を依頼したところ、女性は解除に同意したが、中居氏は拒否。それでも状況証拠から〈女性Aが中居氏によって性暴力による被害を受けたものと認定した〉としている。
これまでフジテレビは、被害者が社員であることすら開示しなかった。しかし報告書では、元社員の女性アナウンサーと明示されている。中居氏が被害者に送ったLINEの内容、被害者とトラブルになった中居氏がフジテレビの子飼い社員に送ったLINEの内容も明かされた。
問題視されるのは、中居氏と被害者の間を取り持ったとされる、元編成局幹部B氏の動きだ。
2023年6月2日、中居氏の自宅マンションでトラブルに至る前段で、2021年12月にAアナを含めた女性アナ4人と中居氏、タレントU(注:報告書に登場順のアルファベット表記)、編成幹部らが参加し、外資系ホテルのスイートルームで飲み会があったという。
その際、ホテルに支払われた約38万円が「番組のロケと施設使用料の名目」の経費として、フジテレビが負担したことが明らかになった。
委員会に続いて会見を行ったフジテレビの清水賢治社長は、こう述べている。
「実態は報告書に書かれた通りの『タレントとの交際費』だった。名目上は極めて不適切。今後は弁護士の意見も確認して返金を求めることも含め、厳正に対処していく考えです」
フジテレビ関係者が嘆息する。
「B氏は港浩一前社長の子飼いで、その港氏は長年、フジテレビのドンとして君臨してきた日枝久氏の側近。つまりそのラインにいないと、出世コースには乗れず、乗ったらメチャクチャな経費の使い方も許されていたんでしょう。とんでもない『闇』が暴かれてしまいました。今後、B氏の不正経理の実態が追及され、改革派の清水社長は不正を許さない姿勢なので、返金できない場合は刑事告訴もありうるのでは」
フジはなんとか企業風土を改善しようとしていることを、対外的にアピールできたと思われるが、解決すべき問題は大きく横たわっているとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部