埼玉県12年ぶりに「車両盗難多発県ワースト3位」理由はやっぱり…

トヨタの高級SUV「ランドクルーザー」が盗難に遭いやすいというのは自動車好きの間では有名な話だが、日本損害保険協会による「第26回自動車盗難事故実態調査」によると、ランドクルーザーは4年連続でワースト1位になっており、2024年は688件で全盗難被害の実に27.5%、つまり盗難車の4台に1台以上が同車だった。
もちろん、トヨタも「指紋認証」や「イモビライザー」などの盗難防止装備を装着するなど、盗難対策に躍起になっているが、いたちごっこが続いているのが現状だ。
ところで、盗難車種とともに気になるのが「盗難多発都道府県」。直近3年間は愛知県がワースト1位で、大阪府と千葉県がそれに続いていたが、昨年は、12年ぶりに埼玉県がワースト3位にランクインした。ではなぜ、埼玉県で盗難が多発しているのか。
「埼玉県には関越道、東北道、圏央道など複数の高速道路が交差しており、盗難車をすぐに県外へ持ち出せるという地理的条件が整っています。また、ランドクルーザーやアルファード、プリウス、レクサスLXなどの保有率も高い。さらに、駐車場付きの戸建て住宅が多いため、車が道路から見やすく、盗みやすいのです。やはり、こうしたセキュリティが甘い住宅の車両が狙われていますね」(損害保険会社関係者)
車が盗まれる場所の約7割は「屋外の駐車場」で、そのうち、「自宅屋外」がダントツの約3割を占めている。
埼玉県で窃盗団が狙うような車を所有している人は、照明設備や監視カメラ、可能であれば物理的に車が移動できないように強固なフェンスを設置するなど、盗難対策を怠らないようにしたいと、アサ芸ビズは報じた。
編集者:いまトピ編集部