2025/4/25 10:47

興行収入34億3900万円を記録『映画』記録を塗り替えるのでは

映画

最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、4月18~20日)で、人気アニメーション作品『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』(4月18日公開)が初登場1位を獲得した。新作が公開されるたびに大きく盛り上がる『コナン』シリーズだけに、今回も公開前から注目を集め、スクリーンの多くを同作に使う劇場が多かった影響もあって、スクリーン数が激減したディズニーのミュージカル・ファンタジー映画『白雪姫』(3月20日公開)は、上映5週目にしてトップ10圏外となった。

4月21日発表の全国週末興行成績ランキングで首位に立った『名探偵コナン 隻眼の残像』は、漫画家・青山剛昌氏が「週刊少年サンデー」(小学館)にて連載中の『名探偵コナン』のアニメ映画シリーズ最新作。私立探偵・毛利小五郎(声優・小山力也)、長野県警の警部・大和敢助(声優・高田裕司)と諸伏高明(声優・速水奨)がキーパーソンとなり、同県の雪山で起きた過去と現在の事件を描いている。

 監督は『名探偵コナン ゼロの執行人』(2018年公開)などの演出に携わった重原克也氏が務め、脚本は同作のほか実写作品『相棒』や『科捜研の女』(ともにテレビ朝日系)シリーズなどを手がけてきた櫻井武晴氏が担当している『隻眼の残像』。全国385スクリーンと大規模で封切られ、初日から3日間で観客動員231万5000人、興行収入34億3900万円を記録した。

映画ライターのヒナタカ氏はこの成績について、以下のように語る。

「公開3日間で34億円という成績は『コナン』シリーズで歴代ナンバーワンであり、日本の映画史上でも『劇場版鬼滅の刃 無限列車編』(2020年/最終興収404.3億円)に次ぐ歴代2位の大記録です。シネコンでは1日20回以上は当たり前、40回以上も上映する劇場がありながらも、ほぼ満席の回が相次いでいました。毎年春に新作が公開されている『コナン』映画ですが、『ファンが卒業しない』と言われており、大人から子どもまで分け隔てなく、1年に1回映画館に足を運ぶ、もやは『国民的イベント』となっていますし、今後もこの傾向は続くでしょう」

 なお、鑑賞済みのネットユーザーからは、「個人的には去年のほうが好み」「雪山を舐めすぎだと思った」という厳しい意見があるものの、「見応えがあって大満足」「今年のサスペンス要素好き」などと好意的な感想のほうが目立っており、「『100万ドルの五稜星』の記録を塗り替えるのでは」と予想する者も。

前作『100万ドルの五稜星』が叩き出した最終興収158億円はシリーズ最高興収となり、国内で上映された映画の歴代興収ランキングでも14位にランクインしている。13位のジェームズ・キャメロン監督作品『アバター』(09年公開/最終興収159億円)超えにも期待がかかる。

そんな『隻眼の残像』にV7を阻止された『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』(3月7日公開)は、今回初めて2位にランクダウンしたものの、累計興収は42億円に迫っている。ミュージカル・ファンタジー映画『ウィキッド ふたりの魔女』(3月7日公開)は前回に続いて3位をキープし、累計興収30億円を突破した。

1位:『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』
2位:『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』
3位:『ウィキッド ふたりの魔女』
4位:『劇場版 僕とロボコ』
5位:『アマチュア』
6位:『片思い世界』
7位:『教皇選挙』
8位:『映画 ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』
9位:『ファーストキス 1ST KISS』
10位:『鬼滅シアター -「鬼滅の刃」特別編集版 劇場上映-/鼓屋敷編』

詳しくはサイゾーウーマンがまとめている。

『名探偵コナン 隻眼の残像』、シリーズ歴代ナンバーワン発進のワケ――映画興行収入ランキングトップ10(2025/04/23 19:00)|サイゾーウーマン『名探偵コナン 隻眼の残像』、シリーズ歴代ナンバーワン発進のワケ――映画興行収入ランキングトップ10(2025/04/23 19:00)|サイゾーウーマン

編集者:いまトピ編集部