興行収入34億円超え『映画』コナンだらけに

『名探偵コナン 隻眼の残像』は公開からわずか3日間で興行収入が34億円を超え、『劇場版鬼滅の刃 無限列車編』に次ぐ日本の映画史上歴代2位のオープニング記録を樹立した。
その『隻眼の残像』の公開前、Netflixで劇場版コナン全27作品とTVシリーズが配信開始し、先週の4月14日から18日までの映画ランキングTOP10のほとんどをコナン映画が占めることとなった。
1位『名探偵コナン 緋色の弾丸』(2021年)50pt
2位『名探偵コナン 異次元の狙撃手』(2014年)39pt
3位『名探偵コナン から紅の恋歌』(2017年)37pt
4位『名探偵コナン 絶海の探偵』(2013年)27pt
5位『名探偵コナン 沈黙の15分』(2011年)24pt
6位『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』(2002年)23pt
7位『海の沈黙』(2024年)18pt
8位『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(2022年)14pt
9位『名探偵コナン 水平線上の陰謀』(2005年)13pt
10位『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』(2001年)8pt
※記事内の順位は、2025年4月14日~18日のNetflix「今日の映画TOP10」の上位10番組を調査し、ポイントに換算して集計した「サイゾーオンライン」独自のランキング。
多くの人が気になっているのは、なぜコナン映画がここまでの人気を得たのか、ということだろう。
ヒントとなるのは、2017年の『から紅の恋歌』の時点での諏訪道彦プロデューサーの言葉だ。諏訪氏はオリコンニュースの記事で、コナン人気が作品を重ねるごとにますます勢いを増している理由について「ラブコメもミステリーもあり、大人の方にも楽しんでいただけるような作品作りを目指してきました」「子どもの頃に好きになってくださったファンの方々が、成長されてもコナンを“卒業”しなくなったことも大きな要因だと思います」と答えている。
他の『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』の映画は、(もちろん大人のファンもいることを前提として)あくまで子どもとファミリー層に向けて作られているが、そもそもコナン映画は「大人も楽しませようとしている」のだ。
そして、「大人がコナン映画を卒業をしなくなった」傾向は、翌年の『ゼロの執行人』以降もさらに強まったといえる。「派手な爆発が起こるアクションの見せ場」「劇場で悲鳴があがるほどのキャラクターの尊い関係性」といった、エンターテインメントとして楽しめる「型」がさらに強固になっていったからだ。
見終わった直後の観客たちの笑顔や、高揚感に包まれたざわめきからは、国民的なイベントとしてこれからも愛されることを確信できた。映画ファンとしてはコナン映画ファンには他の映画にも目を向けてほしいところだが、これほど多くの人に映画館に足を運ばせていること、それ自体に感謝をしたい。とサイゾーウーマンは報じた。
編集者:いまトピ編集部