『情報番組』謝罪

主婦層を中心に幅広い年齢層の視聴者を対象に、生活に役立つ情報を幅広く取り上げているNHKの「あさイチ」。4月23日の放送では、「借りるだけじゃない図書館120%活用術!」と題して、読書ノートの作り方などが紹介された。
ところがその中で、借りた本の気になった場所に「付箋」を貼り、覚えておきたい言葉などをノートに書き込む「勉強ノート」の作り方が紹介されると、本好きが一斉にざわつくことに。
実は多くの図書館では注意事項として、「書き込み・線引き・付箋の貼り付け等はしないでください」「資料は元の状態でご返却ください」と定めており、実際に国立国会図書館では「糊のついた付箋は使わないでください」と明文化しているのだ。
また、関西学院大学図書館のXアカウントは、付箋を剥がした際に文字が紙ごと剥がし取られる画像をアップしており、「図書館の本はしおりをはさむなどの工夫をして、丁寧にご利用ください」と注意喚起している。
「あさイチ」放送中には《付箋は時間が経つと剥がした跡が変色して紙を傷めるので禁止されているはず》《図書館の本に付箋がだめなのは、周知の事実だと思っていたけれど、なんで放送されちゃったのかな》などという声が、タイムラインに続出した。
NHKにも苦情が寄せられたのか、番組ではその後「付箋は本を劣化させるので他の方法でお願いします」という視聴者からのメールを紹介し、「私たちの認識不足でした」と謝罪した。
朝からとんだやらかしをしてしまった「あさイチ」だが、図書館の本に付箋を貼ってはいけないことを知らなかった人も多く、逆に有意義な情報になるという、なんとも皮肉な企画になってしまったとアサ芸ビズは報じている。
編集者:いまトピ編集部