2025/5/14 16:16

餃子の王将、なぜ?

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723店舗(2月末現在)を展開する「餃子の王将」は、国内の店舗数ベースでは2位の「熱烈中華食堂 日高屋」に300店舗以上の差をつけ、「幸楽苑」「大阪王将」「バーミヤン」など抑え中華料理チェーン1位の座にある。ここ数年、複数回にわたり価格改定を実施。看板メニュー「餃子」については2022年から今年にかけて計5回にわたり値上げを行い、現在は363円。ちなみに他チェーンの餃子6個入りメニューをみてみると、「日高屋」は300円、「幸楽苑」は280円、「大阪王将」は310円、「バーミヤン」は329円となっている。また、人気メニューの「炒飯」をみてみると、「餃子の王将」は693円、「日高屋」は530円、「幸楽苑」は370円、「大阪王将」は690円、「バーミヤン」は626円となっている。

「餃子の王将」のその他の一品料理は500~700円台のものが目立つ。たとえば「ニラレバ炒め」は638円、「酢豚」は682円、「餃子の王将ラーメン」は748円、「焼そば(ソース)」は638円、「天津飯」は737円。もっとも、各メニューについてレギュラーサイズの2分の1~3分の1ほどの量の「ジャストサイズメニュー」も用意しており、こちらは300円台のものが多く、“ちょっとずつ複数の料理をつまむ”という楽しみ方も提供している。

餃子の王将は前述のとおり相次ぎ値上げを実施してきたが、客数は順調に推移している。今年度、昨年4月から今年2月までの11カ月の直営既存店の客数をみてみると、前年同月比で減少となったのは昨年7月と10月のみ。業績も好調で、25年3月期の営業利益は過去最高を更新する見通しとなっている。

外食チェーン関係者はいう。

「餃子の王将は、じわりと価格が上昇しているとはいえ、業界全体で値上げが進行しているため“他の店に比べれば安い”という状態はキープされているので、外食する消費者からは選ばれ続けているということでしょう。餃子と炒飯を注文すると、ほぼ1000円でお腹いっぱいになれますし、餃子の王将はメニューのバラエティが豊富で一品あたりのボリュームも多いので、数人のグループ客が居酒屋として使うという光景も目立ちます。4人で2時間滞在してもお会計が1万円いかないということも珍しくないでしょうから、やはりコスパ面での強さが際立ちます」

と、ビジネスジャーナルが報じている。

餃子の王将、なぜ値上げ5回でも客離れ起きず過去最高益?教育への不断の投資 | ビジネスジャーナル餃子の王将、なぜ値上げ5回でも客離れ起きず過去最高益?教育への不断の投資 | ビジネスジャーナル

編集者:いまトピ編集部