アメリカで大ヒット『映画』2025年ベスト確実!

【LiLiCoオススメ肉食シネマ 第310回】『サブスタンス』
50歳の誕生日を迎えた、かつての人気スター、エリザベス(デミ・ムーア)は、容姿の衰えによる仕事の減少に悩まされていた。そんな状況に危機感を募らせていたある日、「サブスタンス」という違法薬品に手を出すことに。
薬品を注射するとエリザベスの背中が破けて「スー」という若い自分が現れ、たちまちスターダムを駆け上がっていく。エリザベスとスーの間には絶対的なルールがあったが、美と若さに対する執着はやがて暴走を始め…。
まだ2025年の前半ですが、間違いなく今年のベストランキングに入る作品です。
あの『ゴースト』などで人気だったデミ・ムーアのカムバック作品として、アメリカで大ヒット。今、彼女はノリに乗ってます! 主人公が女性だから女性向け映画だと思ってる方が多いけど、それは間違い。
最近、すごく感じるのは“男性が女性の心理を知りたい、でも直接は聞きにくい”と思う人は、まずはエンタメから! 私は今、ミュージカル『ウェイトレス』に出演中です。
ある女性とその仲間のドロドロした物語ですが、観客では男性の笑い声が多く、“みんな異性の心理を知りたいのね”と思ってしまいました。
誰だって、若くてイキイキした自分でいたい。年齢を重ねるのは当たり前のことですが、ハリがなくなった顔と身体、そしてこの作品の主人公のように、エンターテインメント界で大人気だった過去を待つ人は余計にそう思うでしょう。
仕事も減って、悩むエリザベス(デミ・ムーア)は、とても怪しいけど、新しい再生医療「サブスタンス」を試すことに。
以前の美貌を取り戻すためには何でも試してみたい気持ちから、さっそく体に注入。すると、本人が若返ると思いきや、背中がパックリ割れて別の美人が登場。同じマインドをシェアするもう1人の自分を「スー」と名付けます。
スーは、エリザベスのこれまでの経験値を持ってるので、人気スターになるまで時間はかからなかった。
エリザベスの母体から離れることはできるけど、毎週“繋がらない”とスーも生きていけない。でも、美貌、若さ、人気にどんどんハマっていき、やがて暴走し始めるのです。
綺麗でいたいがゆえに必死。自分のことが分からなくなってしまう人…いますよね。
もちろん「サブスタンス」は現実には存在しないけど、さまざまなやり方で、若さを取り戻したいのは、そんなに珍しいことではない。
だからこそ共感できる。狂っていくエリザベスはホラーに近いけど、ホラーとコメディーは紙一重。
私は物語に吸い込まれながら笑ってしまいました。
男性に置き換えて考えるのも全然アリ。でも、女性が綺麗でいたい理由の一つは、男性パートナーに何か言われるからなのでは?
だから皆さん、人間の中身を褒めましょう♡
とにかく、このテーマをここまでエンターテイメントにしたことに拍手です!と週刊実話WEBは報じている。
編集者:いまトピ編集部