2025/5/28 16:18

タカアンドトシ、知事選に出馬か

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インタビュー前編では、デビュー30年を迎えたタカアンドトシの結成秘話から、東京進出までを語ってもらった。
後編では売れっ子芸人となったきっかけ、多忙を極めた生活、そして今後の野望を2人が語る。

──北海道で結果を残し、2002年4月に東京進出。すぐにテレビ番組に出演できたのでしょうか?
トシ「いやいや、最初はルミネ(ルミネtheよしもと)の出番が中心でしたね」

タカ「北海道では実家暮らしで、劇場だけじゃ食べていけないからアルバイトを始めました。当時、金髪にヒゲを生やしてたんですよ。
ピザ屋のバイトの面接に髪を黒く染めて行ったら『ヒゲは剃ってきてください』って。金髪でも良かったみたいで」

トシ「気に入ってたのはコイツだけですからね。剃ってくれて良かったですよ。『ヒゲにビーズを通したいんだ』とかワケわからないことを言って。
その後、徐々に劇場の他にも仕事が入り始めて、バイトのシフトを入れても行けなくなってクビになりました」

──売れ始めたということは、東京で漫才に変化があったのでしょうか?
タカ「ずっとやってることは変わらないんです。東京でウケたのが自信になったのが大きかったです。
北海道にいるときからいつか東京で成功することを考えて、ご当地ネタは入れないで、どこでもウケるネタを作ってたんです。
ルミネの若手の大会でも優勝はしなくても、そこそこ戦えるようになってきた。
『爆笑オンエアバトル』(NHK)で初めてオンエアされたときも5位でギリギリ通過してたんですけど、東京に出てからは1位通過できることもあって。
でも目標はずっと『M-1グランプリ』の決勝に行くことだったんです」

トシ「『M-1』は3回準決勝に進出しては敗退して。周りから『お前ら上手いけどインパクトがない』と。
(ボケの)タカが僕の頭を叩いてツッコんだり、僕がタカにツッコむダブルツッコミを取り入れたら、’04年に初めて決勝に行けたんですよ」

──そのときにはもう「欧米か!」とツッコんでたんですか?
トシ「『欧米か!』は単独ライブで『大人か!』『昔か!』という『~か!」というツッコミをしてて、それに特化したネタを関西の番組でかけたんです」

タカ「ほんこんさんから『おもろかったわ、あのネタ』とメールが来ましたからね。もうそれが最初で最後のメールですね」

トシ「その言い方はほんこんさんに怒られるぞ(笑)。
若い子にウケるネタが多かったけど、『欧米か!』は今考えるとオジサンをはじめ、それまでより幅広い層にウケたのかなって思いますね」

──その後、『いきなり!黄金伝説。』(テレビ朝日系)をはじめ十数本のレギュラー番組を抱えることになります。
タカ「仕事も1日に9本入ってたり。ルミネの出番の合間にテレビ番組の収録に行って、移動中のタクシーには記者さんが一緒に乗って取材を受けたこともありました」

トシ「当時、出演した番組や共演した人との記憶があまりないんです。でも『黄金伝説。』だけは忘れたくても忘れられないんです」

タカ「僕もあの番組だけは記憶に残っていて。2泊3日で9円生活をさせられたり、地獄でしたよ」

トシ「コイツなんて波にさらわれて」

タカ「荒れてる海の中にいるシーンだけ撮らせてくださいと言われたんです」

トシ「最初はみんな笑ってたら、『アイツいねえぞ!』って(笑)。そうしたら全然違う所から上がってきたんですよ」

タカ「面白いから何度もやろうとしたけど、スタッフに止められました(笑)」

──それだけハードなロケと多忙な中、寝る時間はどうやって確保していたんですか?
タカ「どんなに仕事が遅く終わっても、毎日飲んで帰ってました。
でも、ベッドで寝ると翌日遅刻するから、玄関で靴を履いたまま、リュックを枕にして寝てたんですよ。
シャワーを浴びてないから、1週間もすると髪の毛がベタベタになってましたね」

トシ「僕は疲れが溜まって、顔が土色になって」

タカ「木みたいな顔色してたな」

トシ「それまでは楽屋で芸人同士でミニコントをするのが好きだったんですよ。でも疲れすぎて誰も話し掛けてくれるな、くらいになってて。
収録ですべて出しきっちゃってたんですよね。そんな様子を見たマネジャーが正月休みをくれたんです」

──そして2020年からコロナ禍になり、劇場もテレビもそれまで通りとはいかなくなったと思います。変化はありましたか?
トシ「YouTubeをやり始めた芸人が多くて、『俺らもどうする?』とは話しましたね。でも、中途半端にやっても仕方ないし」

タカ「今の仕事のペースで休みの日を使って撮影するのも大変だなって」

トシ「ネタや劇場を頑張ろうとなりました。ちょうどその頃からNGK(なんばグランド花月)にも毎月出させてもらうことになったのもありますね」

──デビュー30年を振り返って、お二人はどう感じてますか?
タカ「やはり信頼と実績みたいなのがあって、長く保っていけるのは凄く誇りに思っていいのかなと、初恋タローのお母さんが言ってたらしいですわ」

トシ「誰の名前を出してんだよ! こいつの可愛がってる後輩芸人なんですけど」

タカ「でも、この世界では、まだまだひよっこですよ。何十年も活動している偉大な先輩が吉本にはたくさんいますから。
いい仕事を選んだと思いますね。舞台に立てる以上は現役なので」

──30年続けられたなかで、転機となった人とは?
タカ「オンバトで初めて予選を通過したのが札幌大会。アンタッチャブルさんと同率5位でギリギリでオンエアされたんです。
あれを逃してたら、次に出られたのは2年後くらいだった。俺たちに入れてくれたのが、トム・ブラウンの布川(ひろき)なんですよ」

トシ「30年のキーマンがアイツかよ」

タカ「でも、布川もそうだけど、北海道出身のお笑い芸人が増えましたね」

──今後の野望は?
タカ「北海道がどんどん好きになってるんですよ。北海道のために命を捧げたい。知事になります」

トシ「いよいよ打って出ますよ(笑)」

タカ「政治をまったく知らないんですけど、知らない純粋な奴が、初のコンビで北海道知事・タカアンドトシになります」

トシ「2人で知事なんてなれるわけないだろ。でも真面目な話をすると、’20年に中川家さんと海原やすよ・ともこさんがNGKの看板になったんです。
中川家さんとは芸歴が2年しか変わらない。今まで大阪以外の芸人がNGKの看板になったことがないので、なれたらいいなとは思いますね」

タカ「NGKの看板の先には、北海道知事が待ってます(笑)」

と週刊実話WEBが報じている。

タカアンドトシ北海道知事選出馬か 結成30周年で「北海道がどんどん好きになってる」/サマリー|週刊実話WEBタカアンドトシ北海道知事選出馬か 結成30周年で「北海道がどんどん好きになってる」/サマリー|週刊実話WEB

編集者:いまトピ編集部