ネコの「逆くしゃみ」原因は「◯◯」

我が家には今、3匹の猫がいるが、「逆くしゃみ」という犬猫に特有の症状、癖のようなものを表す言葉があることに気が付いた。くしゃみの逆という意味だが、そう言われても人間の逆くしゃみは聞いたことがないから、ニュアンスが伝わってこない。
実はいちばん上の猫ガトーは毎朝、起きがけにくしゃみをする。寝ている傍に行くと目が覚め、顔を上げて鼻のあたりをムズムズさせ、どうしたのかと思っていると「クシュン!」と顔を左右にブルブル震わせる。その際、鼻か口から飛沫が飛び散り、モロに浴びることになる。最近はガトーのくしゃみに慣れてきたので、その瞬間に離れて難を逃れているが。
くしゃみをするのはガトーだけで、真ん中のクールボーイも末弟そうせきも、くしゃみをするところを見たことがない。ガトーがくしゃみをする原因は、抜け毛が多くて鼻に入るせいではないかと思ったりしたが、いろいろ調べてみても、鼻から毛を吸ってくしゃみをすると書いてあるものを見かけない。
つまりガトーは人間と同様、何かの拍子に鼻がムズムスして「クション!」とやるようなのだ。
では、逆くしゃみとはどういうことか。ガトーは逆くしゃみもするのか。
ガトーは数日に一度の頻度で前のめりになって顔を突き出し、苦しげにグフグフと咳き込む(ように見える)。最初は何か物が喉につっかえたのかと思ったり、あるいは喘息かと思ったりした。動物病院に行った時に症状をうまく説明できず、「動画で撮れないですか」と言われたのでスマホで撮ろうとしたこともある。しかし、そんなに都合よくグフグフ状態にはならないので、そのまま放っておいたのだが…。
ところが春先になってまた、ガトーのグフグフが増えてきた。換毛期なので、毛玉でも飲み込んでむせっているのかと思ってみたり。そんな中で、逆くしゃみという言葉を初めて知って、調べてみた。
だが、明確な答えが見当たらず、今ひとつはっきりしない。ネットで見つけた一例は「逆くしゃみは鼻から空気を激しく連続的に吸い込む発作的な呼吸のこと」という説明。吸い込むならくしゃみではなく、咳き込む症状と普通に言えばいいのではないか。「くしゃみ」という、いわゆる吐き出す、まき散らすような言い方をしていることが、逆にわかりにくくしているのではないか。
動物病院の先生にも聞いてみた。
「例えば猫が急に冷たいものに接したり、飲み込んだり、またはビックリしたりすることがあるとします。その時に喉の開閉、わかりやすく言えば、喉ちんこがうまく機能しなくて呼吸できなくなり、喉が詰まったような状態になる。それで一瞬、空気を吸い込んで、グフグフするということじゃないかな」
なるほど、この説明なら納得だ。
それにしても、なぜそれを「逆くしゃみ」というのか。もうひとつわかりにくくしているのは声、音の表現だ。グフグフではなく「鼻をブーブーと鳴らす」と書いているものもある。これでは豚みたいで、くしゃみのイメージではない。
結局のところ、ガトーのグフグフは逆くしゃみかもしれないし、そうではない別の症状の可能性もありそうだ。やはり動画を撮って、見てもらうしかないか。
もっとも、病院に連れて行ってわかったことがあった。ガトーの体重は10キロ台から9.8キロまで落ちていたのだが、なぜか10.2キロに。400グラムも増えてしまった。猫の体重は、人間でいうならその10倍だから、1カ月で4キロも増えたことになる。動物病院の先生いわく、
「人間も太り過ぎて過呼吸症候群になる人がいるでしょ。猫も同様に太り過ぎはよくないです。400グラム増えたガトーちゃんの喉、首のあたりを触ってみると、太くなっているのがわかります。もしかすると、それで喉が圧迫され、グフグフするのもしれない。なんとかしてもう少し、痩せないと」
ガトーのグフグフはリバウンド、太り過ぎのせいなのか。
クールボーイ、そうせきはガトーのようなグフグフがない。やはりガトー自身が何らかの変調をきたし、問題を抱えているようだと、アサ芸プラスは報じた。
編集者:いまトピ編集部