2025/6/7 19:44

大阪で目撃情報が増加「攻撃的な個体」「命にかかわる危険性」

びっくり

最近、大阪の市街地でキツネの目撃情報が相次いでいる。

「今年1月から2か月間、立命館大学では研究チームが茨木市のキャンパス内の緑地エリアに複数のカメラを設置し、キツネなど都市部では珍しい動物の夜間の姿を確認したそうです。また、豊中市にある大阪大学のキャンパス奥でも、キツネの巣穴が発見されています」(情報誌ライター)

 こうした目撃は大学構内に限らず、吹田市、大阪市など、大阪北部の市街地近郊でも増加傾向にある。

「特に淀川沿いでの報告が目立ちます。河川敷は緑地が多く、隠れやすく、巣穴も掘りやすい環境のため、キツネが進出してきていると見られています」(同)

 さらに大阪府内では、キツネのほかにもタヌキ、アライグマ、テン、ハクビシンなどの野生動物の生息が確認されており、2022年には泉佐野市で国の特別天然記念物・ニホンカモシカが府内で初めて撮影されるなど、野生動物の存在が広がりを見せている。

「背景にはいくつかの要因があるとされ、都市部でペットとして飼われていた動物が捨てられた、地域の人口減少によって野生動物が住める緑地が増えた、といったことが影響していると考えられます」(前出のライター)

 身近な場所でキツネを見かけると、つい近づいてみたくなるかもしれないが、野生動物には決して不用意に近づいてはいけない。性格が攻撃的な個体もおり、人間に病気を媒介することもあるため、餌付けは厳禁だ。

特に注意すべきは、キツネが持つ可能性のある寄生虫「エキノコックス」。毛や糞から卵が何らかの形でヒトの口から入り寄生し放置すれば、命にかかわる危険性もあるという。

 都市に広がる野生動物たち。好奇心ではなく、正しい知識と距離感を持って接することが求められている、とアサ芸ビズが報じている。

大阪市街地でキツネの目撃情報が増加中! 都市部に広がる“野生動物の足音”気をつける点は…  |  Asagei Biz-アサ芸ビズ大阪市街地でキツネの目撃情報が増加中! 都市部に広がる“野生動物の足音”気をつける点は… | Asagei Biz-アサ芸ビズ

編集者:いまトピ編集部