2025/6/10 13:31

『京成電鉄』導入を発表

線路

インバウンドの急増によって、東京~成田空港間の交通需要がかつてないほど高まる中、京成電鉄は現行の「スカイライナー」に加え、押上駅と成田空港を結ぶ新たな有料特急を導入すると発表したという。

観光客の利便性向上と混雑緩和を狙うというが、従来の「スカイライナー」「成田エクスプレス」「リムジンバス」などと比べ、何が違うのだろうか。

京成上野駅と成田空港を最速36分で結ぶ速達性が最大の魅力である、スカイライナー。片道運賃は約2580円(磁気乗車券)で、浅草・上野エリアを訪れる外国人観光客にとってもおなじみの移動手段となっているが、これに対し、JR東日本の成田エクスプレスは、東京駅発着で所要時間は最速約54分、運賃は3070円(指定席料金)とやや高めだが、都心の主要ターミナルから乗り換えなしで空港へ直結する点が評価されているようだ。

一方で、成田空港リムジンバスは、東京駅や新宿、渋谷、横浜などのターミナルを経由し、予約制で運行。所要時間は交通状況によって90~120分、料金は片道3100円~3200円程度だといい、渋滞に巻き込まれると遅延のリスクがあるものの、大きな荷物を抱えたまま駅を歩かずに乗降できる安心感があるとのこと。

他にも、京成高砂や日暮里で乗り換えれば、上野・押上方面へアクセスできるが、乗り換え回数が増えると荷物の多い旅行者には負担となるかもしれず、また、格安志向なら、東京・千葉エリアと成田空港を結ぶ高速バス(片道約1500円)もあるが、所要時間は約60~80分を想定すべきだという。

これらの既存手段と比較すると、京成の新有料特急の最大の特徴は「押上駅を起点にする点」にあるようだ。押上駅は東京スカイツリーと浅草エリアへのアクセス拠点であり、国内外の観光客が多く利用。押上~成田空港を直結することで、浅草周辺での宿泊や、観光を終えた旅行者が、乗り換えなしで空港へ向かえるため、移動が楽になることが期待されているようだ。

運賃はスカイライナーと大きく変わらないようで、押上から成田空港までの所要時間は約40~45分。浅草線には乗り入れず押上駅で折り返すダイヤになる見込みだといい、運行開始は2028年度の予定。成田空港アクセスが一層便利、快適になることが期待されていると「アサ芸ビズ」が報じている。

スカイライナーとはここが違う!京成電鉄が導入する成田空港直結「新有料特急」最大の利点  |  Asagei Biz-アサ芸ビズスカイライナーとはここが違う!京成電鉄が導入する成田空港直結「新有料特急」最大の利点 | Asagei Biz-アサ芸ビズ

編集者:いまトピ編集部