2025/6/11 21:28

ここ最近では16%台『あんぱん』見たくない「悲惨なシーン」続出か

疲労

今田美桜が主演を務めるNHK朝ドラ「あんぱん」が好調だ。「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻の小松暢氏をモデルとしたオリジナルストーリーで、小松氏がモデルの主人公・朝田のぶを今田が、やなせ氏をモデルにした柳井嵩を北村匠海が演じている。さらに、阿部サダヲや吉田鋼太郎、竹野内豊ら豪華俳優陣がわきを固め、のぶと嵩が出会った幼少期からテンポよく進み、非常に見やすいと評判なのだ。

「前作の橋本環奈主演『おむすび』は、主題がわかりにくく、すぐに視聴者が離れ、結果、朝ドラ史上最低の視聴率に。対して『あんぱん』はメインキャストの2人が、『アンパンマン』という国民的作品にたどり着くまでを描くストーリーで、ゴールが見えている点がアドバンテージとしてあります。現にスタート当初、『あんぱん』は『おむすび』の低調に引っ張られたかのように、平均世帯視聴率は15%台で推移していましたが、徐々に数字は上向き5月26~30日の間で放送した第9週では、過去最高の15.8%という週平均を記録し、6月2~6日放送の第10週も同じ番組最高タイでした。ここ最近では16%台の視聴率もみられるようになってきました」(スポーツ紙記者)

ただ、今後のストーリー展開で視聴率が急落する恐れもテレビ関係者の間で懸念されているという。キー局の編成担当者が話す。

「『あんぱん』は、6月に入って本格的に戦争を描かれ、準主役の嵩も出征。6月9~13日放送の第11週『軍隊は大きらい、だけど』から、過酷な軍生活も描かれるようになります。“戦争の厳しさを描く”と事前のインタビューで答えている脚本担当の中園ミホさんはやなせさんと幼い頃に文通していたことで有名ですが、かなり詳細に戦争体験を聞いているようです。戦争関連のハードなシーンも多くなりそうで、これまでのさわやかなイメージが好きだった視聴者が離れる可能性もあります」

確かに、人気キャラだった細田佳央太演じる原豪が戦死し、SNSで悲嘆にくれる視聴者が続出。しかも主人公・のぶは尋常小学校の教師を務めていて愛国教育を教える設定。視聴者からその行動が批判されたり、戦争に関連して阿部サダヲ演じる「ヤムおんちゃん」こと屋村がドラマから姿を消すなど物語に不穏な空気も。このまま戦争シーンが長引くと、視聴者離れが起きそうだというのも納得できる。もっとも、過去の朝ドラでも戦争を描く場面は多かったが、そこまで視聴率が落ち込んでもいない。なぜ、「あんぱん」だけ、人気低迷が危惧されるのか?

「最近の作品では、『ブギウギ』、『虎に翼』で戦争が描かれています。『ブギウギ』では、ヒロイン・福来スズ子の弟に赤紙が来てのちに戦死。また、『虎に翼』では、ヒロイン・寅子の夫である佐田優三が戦地で帰らぬ人に。どちらも重要キャラが出征しましたが、そこまで戦争シーンは克明に見せませんでした。ただ、『あんぱん』は戦争が大きなテーマの一つで、かなり緻密に厳しい戦火を描くとされています。朝ドラファンは高齢者や女性が多く、悲惨な戦争シーンを見たくない視聴者も続出しそうです。
ただ、愛国主義者になったのぶが、本来の自分を取り戻す様子を丁寧に描けば、そこは大きな見どころになるでしょう。また、のぶの妹を演じる河合優実、原菜乃華の人気が急上昇しているので、3姉妹がうまく活躍する場面が出てくれば、視聴率を落とさず戦争を乗り切れるはず」(民放関係者)

史実をもとにしているのだから、最終的にはのぶと嵩は夫婦となり、幸せな生活を送ることになる。となれば、しばらくの間、視聴者にとっては厳しい戦争シーンの“耐えどころ”なのかもしれないとアサジョは報じている。

【あんぱん】「本格的な戦争時代突入」が過去の朝ドラより視聴者離れが心配される「舞台裏の理由」とは – アサジョ【あんぱん】「本格的な戦争時代突入」が過去の朝ドラより視聴者離れが心配される「舞台裏の理由」とは – アサジョ

編集者:いまトピ編集部