突如「辞表を提出」深まる確執

突如、日本相撲協会に辞表を提出し、大きな波紋を広げている前宮城野親方(元横綱白鵬)が6月9日、都内で会見を開き今後について語った。
「長年、運営している子供たちの相撲大会『白鵬杯』を土台に、さまざまアスリートが参加する世界的組織を立ち上げる予定のようです。
トヨタ自動車の豊田章男会長がついていますからね。資金面ではまったく心配ない。相撲協会も無関心ではいられない事態になりそうです」(相撲ジャーナリスト)
前宮城野親方にすれば、“オレをないがしろにした罰だ。ざまを見ろ”といったところだろう。
さぞかし痛快に違いないが、かわいそうなのは取り残された弟子たちだ。
宮城野部屋が閉鎖された1年前、前宮城野親方を慕って入門した弟子たちは19人いた。
しかし、先場所後、2人が引退してしまい、残っている白鵬チルドレンは幕内伯桜鵬を筆頭に半分以下の9人。すでに半分以上が見切りをつけて大相撲界を去ったのだ。
「彼らの思い? もちろん、早く自分たちの部屋に戻りたい、という気持ちに決まっているじゃないですか」と支援者は断言するが、前宮城野親方はそんな健気な弟子たちの思いを踏みにじってサッサと自分が思い描く世界に踏み出してしまったのだ。
「弟子たちは、師匠に自分の人生を託してこの世界に飛び込んできていますから。急にその師匠がいなくなったんですから、そりゃあ、路頭に迷いますよ」(同)
彼らにとって前宮城野親方の退職はどんなにショッキングなことだったか。
一報を聞いたとき、脊椎損傷で7場所連続休場から立ち直り、幕下上位まで盛り返してきたばかりの元幕内炎鵬は「なんと言っていいか心の整理がつかない。いまは何も考えられない」と立ち尽くしていた。
「前宮城野親方だって弟子たちのことを考えていないわけではない。新組織を立ち上げたら『こっちに引き取ってもいい』と話しています」(後援会関係者)
相撲協会との因縁対決が起きそうだと週刊実話WEBは報じている。
編集者:いまトピ編集部