佐藤輝明の「確信歩き」を斬り捨て「慢心。論外やろ」

藤川阪神のヘッドコーチ不在が、改めて物議を醸している。
セ・リーグ首位の阪神が6月15日の楽天戦で延長12回サヨナラ負け。2カード連続で3タテを食らい、悪夢の6連敗となった。
15日の敗戦で問題となったのは、佐藤輝明の「怠慢プレー」だった。同点で迎えた延長11回に153キロ直球を捉え、打球はセンターへ。本塁打と確信した佐藤はドジャース・大谷翔平のようにバットを持ったまま、確信歩きした。
ところが、わずかに柵越えにはならず、フェンスを直撃。走っていれば長打コースだったが、なんと一塁でストップとなった。佐藤は6月11日の西武戦でも、3点を追う一死満塁の場面で帰塁できずタッチアウトとなり、阪神に傾きつつあった反撃の流れを潰している。
指揮官はこの2つのプレーを攻めることはなかったが、テレビ解説で球場を訪れていた岡田彰布オーナー付顧問は「確信歩き」を斬り捨てた。
「慢心。論外やろ。打ったらバット放って一塁走る、当たり前やんか」
さる球団OBはこれを「チーム内のガバナンスの問題だ」と指摘する。
「人間だからミスはする。だがミスした場合、キチンとその原因を分析して、次に生かさなくではいけない。それはコーチの仕事でもあり、あの走塁ミスは佐藤だけじゃなく、一塁コーチャーの筒井壮コーチにも問題がある。そこをうやむやで終わらせてはいけない。投手出身の藤川球児監督にそれを求めるのは、少し酷だろう。本来ならば、ヘッドコーチの仕事。ところが今の阪神には、そのポジションの人間がいないからね。岡田さんのようなベテランの指揮官ならいいが、藤川監督は指揮官としての経験が少ない。やはりサポートする人間が必要では」
長いペナントレースで今回のような連敗はどのチームにもあるが、問題はそれにどう対応するかだ。
「普通、若い人や経験の少ない人が監督になった場合、ベテランのヘッドコーチを置くケースが多い。監督にアドバイスする役目もありますが、憎まれ役や選手と監督のクッション役になることも求められるから。今の阪神のコーチ陣に、そんなポジションの人間はいませんからね」(スポーツ紙デスク)
今季の交流戦ではパ・リーグ勢が勝ち星を積み上げ、阪神が6連敗しても他のセ・リーグ球団も勝ち星が伸びず、ペナントレースでは首位を走っている。だが、このまま逃げ切れるほど甘くはない。
「手遅れになる前に、コーチの役割分担とガバナンス強化が必要では」(前出・球団OB)
との声は、球団と藤川監督に届くのかとアサ芸プラスが報じた。
編集者:いまトピ編集部