佐藤輝明(26)「あの行為」問題視

佐藤輝明に一発が出て、阪神が連敗街道を脱出。6月18日のセ・パ交流戦で、ロッテに8-1で快勝した。6-1で迎えた8回、佐藤がバックスクリーン左に飛び込む豪快な2ランを放った。
「スタンドに打球が消えるまでの間、しっかりと全力疾走していました」(在阪記者)
それは6月15日の楽天戦でのこと。同点で迎えた延長11回、右中間に大飛球を放ち、ホームランの手応えを感じていた佐藤は「ノロノロと確信歩き」。だが、まさかのフェンス直撃となった。
慌ててて走り出したものの、この「確信歩き」のために二塁へとは進めず、単打に終わってしまった。これが緩慢走塁だとして猛批判を浴びたのだが、大飛球を放った後の動きに関し、関係者が「確信歩き」以上に懸念していることがあった。
「佐藤は打球を見てホームランを確信すると、バットをポイと放り投げるんです。このバットの投げ捨て方に、批判的な声が出ていました」(球界関係者)
プロ野球中継は少年ファンも見ている。「道具は大切に」は全国の少年野球チームが一貫して指導していることで、佐藤のバットのポイ捨ての仕方はよろしくない光景に映ったのだ。
「各球団の主力打者も、打った後のバットを放ります。でも佐藤は勢いよく放り捨てたり、打球の方向を見ながら後ろに放り投げるんですね」(前出・球界関係者)
それがカッコイイとし、好意的に捉える声がないわけではない。また、プロ野球選手は例外なく、道具を大切にする。試合前にメーカー担当者に微調整を依頼したり、湿気で重さが変わるのを嫌い、大切に持ち歩いたりも。佐藤もそのひとりであり、バットの放り投げは決して悪意のある行為ではない。
「大手スポーツメーカーとアドバイザリー契約を結んでいる選手は多く、メーカー担当者はほぼ毎日、球場に足を運んでいます。メーカーにお世話にもなっているので、道具を粗末に扱う選手はいません」(ベテラン記者)
少子化の影響などで、野球用品からの撤退がウワサされているメーカーがないわけではない。球場隣接の「関係者用の駐車場」には、大手メーカー数社の社用車がいつも停められている。だがここ数年で社用車の台数は減り、あまり見かけなくなったメーカーもある。撤退説はあくまでもウワサだが、その出どころはこうした光景の変化によるものだ。
佐藤がスタンドインを確認するまで全力疾走するようになり、その「副産物」として、バットの派手な放り投げはなくなった。ホームランでダイヤモンドを一周する一連の動作は変わったが、この日の佐藤の一発は、野球の環境や近未来について考えさせられるものでもあったとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部