『ONE PIECE』第1152話が国内外で物議、広がる衝撃

6月23日発売の週刊少年ジャンプに掲載された『ONE PIECE』第1152話が国内外で物議を醸しているという。
第1152話『ヒドい一日』は、ゾロが覇王色の覇気の使い手であることや、回想シーンのシャンクスの左腕に謎のタトゥーが描かれていたことなど、注目ポイントが多数登場。 しかし、複数の時代が錯綜することで、読者の理解と集中力が試される構成となったとのこと。
物語後半で、ルフィたちのいる現在の時間軸から、14年前のエルバフでの事件へ回想が入り、さらにその中で109年前の大巨人王・若きハラルドの暴政を描くという、いわば「回想の中の回想」が展開されたが、 国内のソーシャルメディアでは、複雑な構成や長引きそうなエピソードが再び始まったとして「回想の中で回想という狂気じみた手法で草」「回想に回想が入るワンピ、もう一生終わらん」と不評。
また海外掲示板でも「俺たちはいま、回想の中の回想の中にいる…インセプションかよ」「回想の中に回想が来たぞ。これ、数週間…いや数ヶ月ここに足止めだな」といったリアクションが見受けられるという。
さらに読者の間で物議を醸しているのが、シャンクスの左腕に描かれたタトゥーの描写だといい、これはかねてから一部考察勢が「シャンクスは自ら腕を差し出して“ある印”を消したのでは」と主張していたもの。その説が真実味を帯びたことに対する衝撃が広がったようだ。
このような批判がある一方で、「今は過去を描くターン。情報量が多いのは当然」「“世界史”を描いてるんだよ。個人の物語だけじゃない」「これまでの伏線をすべて結び直すにはこのくらい必要」と擁護・肯定的な声も多いという。
『ONE PIECE』は最終章に突入して以降、物語の構造がより神話的・歴史的になり、重層的な語りが増えているが、今回のような「回想の中の回想」という形式は、その象徴だろう。だが、それが“読者の想像力を刺激する”というよりも、“理解を拒む迷宮”と映ってしまえば、物語の魅力は薄れる。
この挑戦的な構成の果てに何を描き出すのか、期待と不安が交錯する状況が続きそうだと「週刊実話WEB」が報じている。
編集者:いまトピ編集部