2025/6/25 15:22

『春ドラマ』残念ドラマまつり「薄っぺらい内容」

悲しい

今期の春ドラマが続々と最終回を迎えている。話題作や注目作は多かったが、すべてのドラマに目を通しているという某キー局の編成担当者のA氏は、「最後まで視聴しても面白くない“残念ドラマ”が多かった印象」と述べている。

匿名を条件に、A氏につまらなかったドラマを3つ選んでもらった。

まず1つ目の作品は、広瀬アリス主演の『なんで私が神説教』(日本テレビ系)。

6月14日に最終回が放送されたドラマで、なんとなく高校教師になった主人公・麗美静が、問題児たちを説教で更生させていく。人気が高い広瀬の主演作だったが、最終回まで盛り上がりにかけたとA氏は指摘している。

「当初は、主人公が説教を武器に、生徒たちを立ち直らせる新しい学園ドラマだと注目された。
しかし、静が繰り出す肝心の説教が、どれも薄っぺらい内容ばかりで、盛り上がらなかった。
また、学園ドラマは人気が出る生徒役の若手俳優がいるのだが、Netflix映画『新幹線大爆破』にも出演した豊嶋花がいい演技をしたくらいで、後は目立たない役者ばかり。
人気が高いSnow Manの渡辺翔太も個性を活かせず、最後までどんなストーリーだったか思い出せないくらい、おもしろみのない作品でした」

続いての“残念ドラマ”は、6月17日に最終回を迎えた『人事の人見』(フジテレビ系)だ。

Travis Japan・松田元太の単独初主演ドラマで、人事部に焦点を当て、社内の不条理を主人公・人見廉が仲間とともに変えていく。

前田敦子、鈴木保奈美、松本まりかなど豪華俳優陣がそろっていたが、A氏は「いまいち盛り上がらないまま終了した」という。

「『人事の人見』の脚本は、劇団の主宰も務める冨坂友さんが担当した。
地上波連ドラとしては本格的なデビュー作になったが、キャラの作り込みもストーリー展開もうまくいかなかった印象だ。
軽快な会話劇がテンポ良く続くのですが、内容がなくドラマに深みが出ない。
同局の月9『続・続・最後から二番目の恋』のように、会話劇で視聴者を感動させることができなかった。
また、主人公の人見がおバカでピュアという設定もありきたりで、前田さんが演じたヒロインが常にヒステリックに怒っている演出も良くわからない。
結果として、何を描きたかったのかわからないドラマとなり、盛り上がりに欠けました」

最後に紹介するのは、6月22日に最終回が放送された『ダメマネ!-ダメなタレント、マネジメントします-』

大手芸能事務所を舞台とするヒューマンコメディ作品で、川栄李奈が主演。元天才子役だった神田川美和が、過去のトラブルから身分を隠して芸能事務所のマネージャーとして奮闘する。ドラマが放送された日曜ドラマ枠は、『ホットスポット』がヒットしたばかりで期待されたが、「肩透かしを受けた」とA氏は語る。

「脚本にお笑いコンビ・かもめんたるの岩崎う大さんが参加するなど、いろいろとチャレンジしたが、このドラマも何がしたいのかわからない作品だ。
まず、ドラマの途中に日テレの歴代人気番組の映像を取り込むような演出があるが、いまいちよくわからない。
Netflixドラマのように、おしゃれな音楽や映像編集をしているのだが、うまくハマっていない。
演技派の川栄さんと、準主役にHey!Say!JUMPの山田涼介さんまで用意したのに、脚本と編集が悪く、非常に見づらいドラマになりました。
スタッフは、『ホットスポット』を意識して新しいことに挑戦した雰囲気ですが、ことごとく失敗した形です」

今期も多くの作品が放送されていたが、「最終回まで見る価値のなかったドラマも多い」(同)と辛口評価だ。7月からはじまる夏ドラマも引き続きチェックしていきたい、と週刊実話WEBが報じている。

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編集者:いまトピ編集部