2025/6/28 10:26

『映画』興行収入21億円を突破「口コミが広がり1位を獲得」

映画

最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、6月20~22日)で、吉沢亮が主演を務める映画『国宝』(6月6日公開)が、上映開始から3週目にして初の1位を獲得した。

6月23日発表の全国週末興行成績ランキングで首位に立った『国宝』は、小説家・吉田修一氏の同題原作(朝日新聞出版)を吉沢亮主演で実写化。歌舞伎界を生きる男の激動の人生を描いた作品で、徐々に口コミが広がり、公開初週末は3位、2週目は2位と順位を上げていった。

 封切りから3週目の週末3日間も観客動員34万8000人、興行収入5億1500万円と、前週を上回る数字を記録し、ついに1位を奪取。累計興収は21億円を突破した。

 前回まで2週連続1位を獲得していたディズニーアニメの実写版『リロ&スティッチ』(6月6日公開)は、今回2位へと順位を下げたが、累計興収18億円を記録。また、前回から3位をキープした『フロントライン』(6月13日公開)は、累計興収8億円を超えている。

そのほか、今週は6位に畑芽育と大橋和也(なにわ男子)がダブル主演するラブコメディ『君がトクベツ』、10位にイギリス・アメリカ合作のサバイバルホラー『28年後…』がそれぞれ初登場(いずれも6月20日公開)。

 『君がトクベツ』は漫画家・幸田もも子氏が「別冊マーガレット」(集英社)にて連載していた同題作品を実写化。トラウマがあってイケメンを嫌悪している女子高生・若梅さほ子(畑)は、母親が営む定食屋に来店したアイドル・桐ヶ谷皇太(大橋)の過剰なファンサービスを拒否。しかしその後、皇太やほかの芸能人たちとも顔を合わせるようになる中で変化が起きるが……というストーリーだ。

 大橋演じる皇太はアイドルグループ・LiKE LEGEND(ライクレ)のリーダー。メンバーの遊馬叶翔役で木村慧人(FANTASTICS)、来栖晴役で山中柔太朗(M!LK)、榛名優生役で大久保波留(DXTEEN)、成瀬一生役でNAOYA(MAZZEL)も出演。佐藤大樹(EXILE、FANTASTICS)も別のバンドのメンバー・SHO役で起用されているほか、かつてHKT48やIZ*ONEとして活動した矢吹奈子が人気女優・七瀬えみかを演じている。

同作について、映画ライターのヒナタカ氏は以下のように語る。

「公開から3日間で動員9万7674人、興収1億4005万3280円と、248館の中規模公開作品としてはなかなかの好成績で、やはり実際にアイドルとして活動する大橋らの人気があってこそでしょう。昨年12月公開の同じく畑芽育がヒロインを務めた『うちの弟どもがすみません』は、同時期に話題作が並んでいたこともあり、327館での公開で初日から3日間の成績は動員6万8000人、興収9400万円スタートとやや苦戦気味でした。今回は若者向けの胸キュン映画がそれほどは競合していないタイミングでの公開されたことが功を奏したのかもしれません」

 なお、大橋は昨年公開の天海祐希主演『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』にメインキャストの一人として出演していたが、ヒナタカ氏によれば、その演技をめぐり、「彼を知らない人から賛否が寄せられていた」とのこと。

「対して今回の『君がトクベツ』では、純粋かつ誠実でかわいらしい性格に“全振り”したような国民的アイドルという役柄を好演しており、”推し”から擬似的にグイグイこられたり、イチャイチャできるというファンの欲求を全力で満たす方向へと舵を切った作風も、高評価につながったでしょう。畑が極端ながら切実な気持ちを持つ“陰キャ”を見事に演じ切っているのも、共感を呼びやすいポイントですね。正直に言って、劇中のスキャンダルの扱いはやや都合の良いものにも感じてしまったのですが、現実に起こるスキャンダルは得てして苦しく悲しいものですから、こうした“推しの善性”をとことん信じる創作物もあっていいと思います」(同)とサイゾーウーマンは報じた。

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編集者:いまトピ編集部