2025/7/6 11:51

地上波で完全復活「返り咲きを実現した」

テレビ

元SMAPで「新しい地図」の香取慎吾、稲垣吾郎、草なぎ剛が地上波での露出を増やしている。フジテレビ系でドラマ出演が相次ぎ、草なぎが約10年ぶりに同局系『FNS歌謡祭』に登場するなど、かつては完全に締め出されていた地上波への返り咲きを果たした。同じ元SMAPの中居正広氏が女性トラブルで引退したのをはじめ、旧ジャニーズ出身タレントは独立後に失速するパターンが少なくないが、なぜ彼らは復活することができたのか。

3人はSMAP解散後の2017年に旧ジャニーズ事務所を退所し、SMAP元マネージャーの飯島三智氏が立ち上げた事務所「CULEN」に移籍。退所に伴ってレギュラー番組は続々と終了となり、それから数年間は地上波への出演がほとんどない状況が続いた。

 2019年には、公正取引委員会が「退所したSMAP元メンバー3人の番組起用を妨げるような働きかけがあった場合は独禁法違反になる」と当時のジャニーズ事務所に注意。ジャニーズ側は「テレビ局に圧力などをかけた事実はない」と否定したが、今となっては圧力とテレビ業界の忖度によって、3人の地上波出演が途絶えたのは周知の事実だろう。

 旧ジャニーズの崩壊などを経て、いよいよ完全復活モードとなった3人。在京テレビ局の関係者は、3人の現在の業界における扱いについてこう証言する。

「現在は通常のタレントと同じように扱っていい状況になっています。正直、独立直後は明らかにテレビ業界内にジャニーズ事務所への忖度があり、同事務所からの圧力もありました。これは我々テレビ業界が悪いですよ。前事務所の圧力に屈し、3人を『いないもの』として扱っていたわけですから。前事務所の圧力にしても、飯島氏への理不尽な嫌がらせでしかなかったと思いますね。

 ただ、公正取引委員会の旧ジャニーズへの注意があってから、流れが大きく変わっていきました。今年、フジテレビのドラマに3人が立て続けに起用されていますが、これは前事務所に忖度していたころに自分たちの取った行動への罪滅ぼし的な動きではないでしょうか。起用を妨害されるようなことはもうありませんから、あとは結果次第。視聴率などで3人が結果を出していけば、今後もふつうに起用は続くと思います」

3人が地上波に返り咲いたことで、絶望的な状況から地道に彼らを売り出していった飯島氏の手腕が改めて評価されている。

最も象徴的なのが『NO』がなくなったことです。旧ジャニーズは番組出演時の演出や映像使用の許諾などで『NO』が出ることがたびたびあったのですが、新しい地図はそうした交渉で『NO』を出すことがほとんどなくスムーズなイメージです。もちろん、映像使用でもSMAP時代のものは別の権利関係が発生するので基本的にダメですが、3人の映像に関しては交渉でNGが出ることはまずありません」

 SMAP解散後、テレビ番組で5人の歌唱シーンの過去映像が流れることがほぼなくなったが、少なくとも「新しい地図」側がストップをかけている可能性はないようだ。また、別の芸能関係者も旧ジャニーズと飯島氏の「対応の違い」についてこう証言する。

「昨年12月に亡くなった中山美穂さんのお別れの会が4月に開かれ、香取慎吾さんが出席されたのですが、献花の後に囲み取材に応じたんです。あれには驚きました。一見すると当たり前の光景に見えますが、旧ジャニーズ時代なら考えられなったことです。香取さんが囲み取材に応じている様子を、飯島さんが横で見ていましたけど、とても穏やかな感じでした。メディアに対して高圧的だった旧ジャニーズの対応とは大違いです」


飯島氏は旧ジャニーズの悪習を反面教師にしつつ、そこで培ったマネジメント力を生かすことで、3人の地上波返り咲きを実現させたようだ。とサイゾーウーマンは報じた。

「新しい地図」が地上波で完全復活、因縁のフジでドラマリレー! 返り咲きを実現した飯島氏の手腕と業界の変化 | サイゾーオンライン/視点をリニューアルするニュースサイト「新しい地図」が地上波で完全復活、因縁のフジでドラマリレー! 返り咲きを実現した飯島氏の手腕と業界の変化 | サイゾーオンライン/視点をリニューアルするニュースサイト

編集者:いまトピ編集部