大ブームになった『感動の実話』作者、その後の「壮絶な転落人生」

今、日本で最も熱い視線を注がれている政界人は、静岡県伊東市の田久保真紀市長ではないだろうか。東洋大学卒業という学歴を公表したものの、それを証明できずに「除籍になっていた」と釈明。それなのに「卒業証書らしきもの」を市議会の議長らに「チラ見せ」して逃げ切ろうとし、大バッシングに遭っているという。
会見では辞任を表明するとともに、出直し選挙に立候補するといい、今後は検察の捜査に任せるというが、そんな「経歴詐称」の大波に飲まれた有名人は、これまでにも多数いるとのこと。
2016年に一世を風靡した経営コンサルタントの、ショーン・マクアードル川上氏は、テンプル大学やハーバード・ビジネススクールでMBAを取得したという華やかな経歴で人気を博したが、実際はこれらが全て虚偽だったことが発覚。レギュラー番組での肉声謝罪では「すみませんでした」を繰り返すだけで会話にならず、約4分の収録後には泣き崩れたというが、一度失った信頼を取り戻すことはできなかったようだ。
最も衝撃的だったのは、「一杯のかけそば」の作者・栗良平氏のケースかもしれない。1989年、彼が語り部となって各地で披露していたこの感動の実話が口コミで広がり、なんと衆議院予算委員会で公明党議員が質疑中に朗読して涙を誘う異例の事態になるなど、大ブームに。
だがその後、この物語が「創作ではないか」という指摘とともに、栗がかつて小児科医を詐称して治療費を受け取った疑惑も浮上。果ては「北海道大学医学部卒」の学歴が虚偽であることが明るみに出たという。
しかも滋賀県で寸借詐欺をしたことも明らかになり、表舞台から姿を消したというが、1994年には人妻を誘惑し、1998年まで各地を転々としながら詐欺的行為を繰り返すという、壮絶な転落人生を歩んでいると「アサ芸プラス」が報じている。
編集者:いまトピ編集部