ソフトバンク、全滅

7月1日、プロ野球オールスターゲームのファン投票の結果が発表されたが、ソフトバンクの選手はまさかの選出ゼロという結果になったという。これはみずほPayPayドーム(福岡ドーム)が完成した1993年以来、32年ぶりのこと。
ただ、93年シーズンは4年連続Bクラス、6月終了時で首位から16ゲーム差の最下位。交流戦で優勝し、明けの首位・日本ハム戦でも連勝を飾った今年とは状況が違うという。
「主力組の柳田(悠岐)や今宮(健太)、正木(智也)、オスナのほか、現在は復帰しましたが周東(佑京)、近藤(健介)、山川(穂高)がケガや成績不振で次々と離脱。ファン投票期間中に戦列を離れていたことが響いたのでしょう」(スポーツ紙記者)
ちなみに次点だったのも投手・中継部門の松本裕樹だけ。先発部門で開幕からローテーションを守るモイネロは5位がやっとで、有原航平や上沢直之、大関友久は上位10人にも含まれていないといい、同記者は
「有原、上沢の両投手はソフトバンク入りする際、“有原式FA”、“上沢式FA”と批判を集めました。同様のことは西武から昨年FA移籍した山川にも言えますが、かつての巨人のように豊富な資金力で選手を集めたことで選手や球団の対外的なイメージ低下につながったのかもしれません」
と語る。
ただし、プロ野球関係者からは、「この結果は球団や選手にとって間違いなくプラス」という声も多く聞かれるようだ。
ソフトバンクはオールスター明け最初の試合は本拠地のため、選出されない選手たちは4連休となるといい、クライマックスシリーズ前や日本シリーズ前を除くと、シーズン中に4日間休めるのはこの時期だけ。
「出場できれば大変な栄誉で、いい意味での刺激になります。しかし、故障のリスクもゼロではなく、98年のオールスター戦登板が原因で故障し、後に右肘内側側副じん帯の断裂が判明した元巨人の投手・趙成珉氏のようなケースもあります。球団として選出ゼロを残念に思いながらも休養によるメリットは大きく、前向きに捉えているはずです」(同)
監督推薦によってモイネロなど4名は出場することになったが、上位を争う日本ハムはファン投票だけで4名、オリックスは6名が選ばれているという。果たしてその影響が出るのか、後半戦の行方を見守りたいと「アサ芸ビズ」が報じている。
編集者:いまトピ編集部