2025/7/17 18:10

トレバー・バウアー、深刻…補強で「チームのバランスを崩している」か

野球

今季のDeNA補強の最大の目玉であり、リーグ優勝への切り札と期待されたトレバー・バウアー投手が、深刻な不振にあえいでいる。7月16日の広島戦で手痛い5連敗を喫し、早くも8敗目。6回4失点という内容は、総額9億円とも言われる年俸に見合うものとは到底言えない。

バウアーの誤算を受け、DeNAフロントが打った次の一手が、元阪神タイガースの藤浪晋太郎投手の獲得である。年俸5000万円(推定)で契約は今季終了までという条件ではあるものの、かつて大洋ホエールズのエースだった平松政次氏の背番号「27」を用意するなど、その期待の高さがうかがえる。

しかし、この補強もまた、大きなリスクをはらんだ「賭け」であることは否めない。

南場智子オーナーが「できることは全部やって!」とGOサインを出しているように、資金力は豊富だ。だが、その資金が効果的に使われているかには疑問符が付く。バウアーに続き、藤浪という個性の強い投手を現場は本当に望んでいたのか。トップダウンの補強が、かえってチームのバランスを崩している可能性はないだろうか。

選手獲得からコーチ、スタッフ人事に至るまで絶大な権限を持つが、プロ野球の現場感覚がどれだけ反映されているかは不透明だ。「本社は萩原本部長に全幅の信頼を置いているが、三浦監督が本当に希望した補強になっているかは定かではない」という声も漏れ聞こえる。

結局、結果が出なければ責任を問われるのは監督や選手といった現場だ。しかし、その前提となるチーム作り、つまり人材獲得の段階でミスマッチが起きていれば、現場がいくら奮闘しても限界がある。専門性の高いプロスポーツの世界において、ビジネスサイドの論理だけで編成が進むことへの危うさがここにあると、アサ芸ビズが報じた。

DeNAが補強戦略で迷走する「年俸9億円バウアーの大誤算」と「藤浪獲得の危うい賭け」  |  Asagei Biz-アサ芸ビズDeNAが補強戦略で迷走する「年俸9億円バウアーの大誤算」と「藤浪獲得の危うい賭け」 | Asagei Biz-アサ芸ビズ

編集者:いまトピ編集部