期待の星『森保ジャパン』の崩壊を招く可能性も

韓国・龍仁ミルスタジアムで行われた東アジアE-1サッカー選手権の最終戦で、開催国の韓国代表を下し、優勝を果たしたのは森保ジャパンだった。
3年ぶりに実現した日韓戦で、日本は前半8分、サンフレッチェ広島に所属するジャーメイン良のボレー弾で先制。その後は前後半とも防戦一方となるものの、韓国の猛攻を耐えしのぎ、1-0で頂点に立った。
国内組だけで構成したチームについて、帰国した森保一監督が、
「Jリーグにはたくさん、いい選手がいると認識していただけたと思う」
と報道陣に語ったように、森保ジャパンの層の厚さを証明する結果となった。
サッカージャーナリストが解説する。
「韓国メディアから『4軍』と評されたE-1での日本代表ですが、フォワードで選出された川崎フロンターレ・山田新は、スコットランドの名門セルティックへの移籍が内定している。今大会メンバーには、世界クラスの実力の持ち主が何人もいました」
最大の収穫は、大会MVPと得点王を獲得したジャーメインだ。
「韓国戦の決勝点以上に、代表デビュー戦となった香港戦での4ゴールは圧巻でした。森保監督の戦術にフィットしていて、今後の戦力として計算できる存在であることを印象付けました」(前出・サッカージャーナリスト)
もっとも、ジャーメインの台頭は「森保ジャパンの崩壊を招く可能性もはらんでいる」というから、穏やかではない。
「今回の活躍でサポーターからは『9月のアメリカ遠征でもジャーメインを先発で使うべき』との声が高まっているのですが、彼が代表で起用されているシャドーは久保建英、南野拓実、堂安律ら、エース級が争うポジション。かたやジャーメインは、今シーズンのJリーグ23試合で4ゴールしか上げていません」(サッカー協会関係者)
ファンの要望どおり、明らかに実績で劣るジャーメインを使えばどうなるか。サッカー協会関係者が続ける。
「他の選手から不満が出ることは避けられず、チームの士気に影響するでしょう。層が厚いゆえの、なんとも悩ましい問題です」
一躍、期待の星となったジャーメイン。来年のワールドカップでピッチに立つことはできるかとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部