2025/7/20 11:27

花王『メリット』、「おすすめできない」「どうして」

メリットAmazon

ドラッグストアやネットストアを席巻する、ヘアケア用品。買ったあとに「こんなはずじゃなかった……」と落ち込まないために、元美容師・AKKOが話題の商品を解説します。フケ・かゆみを抑えるシャンプーといったら花王の「メリット」が代表的ですね。

 メリットの公式サイトによると、「子どもからシニア世代までお使いいただける『家族シャンプー』」として1970年の発売から半世紀以上も愛されるシャンプーシリーズです。一方で、ちまたでは「おすすめできない」「ヤバい」といったネガティブな声も漏れ聞こえてきます。

 では、「メリット」はどうして否定的な意見が多いのか? 今回はその理由と、今年3月に新発売になった「改良版」の変化をクローズアップしていきます。

大阪万博が開催された1970年3月、シャンプーするだけでフケ・かゆみが止められるという効能、片手で操作できる便利な容器で大ヒットとなり、その名を世に知らしめた「メリット」。

 ですが、のちに成分に問題があるなどといったレッテルを貼られてしまい、おすすめシャンプーの部類には程遠い存在として歩んでいくわけです。

 とある美容系サイトによれば、「『メリット』はやばいシャンプー」「絶対に買ってはいけない」などと一刀両断。その理由として、高級アルコール系シャンプーであることを指摘しています。


 これは、石油から作られた界面活性剤が含まれ、洗浄力が特に強いということを意味します。

 その代表的な成分が「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」「スルホン酸」などで、髭剃りクリームや洗車用の洗剤にも含まれている成分なのですが、メリットにも一部配合されています。このことからわかるように、デリケートな頭皮に使い続けると大ダメージを被る可能性が考えられます。

シャンプー剤には欠かせない成分である「界面活性剤」ですが、旧メリットに配合されていたのは4級カチオン界面活性剤「ステアルトリモニウムクロリド」というもの。

 この成分は、髪をなめらかにする役割と静電気を抑制する効果などがありますが、殺菌効果もあり肌には大きなデメリットとなります。

 また、脱脂効果が非常に強いとされる「ラウレス硫酸アンモニウム(正式名:ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム液)」も使われています。強烈な脱脂成分により頭皮の油分をきれいさっぱり洗い流し、頭皮をカッサカサにしてしまうほどの成分です。トリートメントの場合、頭皮につけなければ良いのですが、メリットはシャンプーに配合されており、肌へダイレクトに付着します。

 ある口コミサイト上では、「フケだらけになった」という書き込みが見受けられますがおそらく、油分がそぎ落とされ地肌が乾燥状態になったとも考えられます。

 ただ、油仕事をされている方や何日も洗髪をしていない人にとっては泡立ちがよく快適なシャンプーではあります。

シャンプーの着色料は色を付けてシャンプー剤の見た目を良くする役割で使用されています。なので、髪の仕上がりや効果にはまったく無意味。

 酸化鉄や酸化チタン、石炭や石油系の原料などから化学合成でつくられるタール系の着色料は、アレルギーや皮膚炎を引き起こすリスクがあるといわれていて、成分名は「赤色〇号」「青色〇号」などで表記されています。旧メリットの成分表記にも記載されております、とスーパーマーケットファンが報じた。

シャンプー【メリット】なぜ「やばい」? 元美容師がリニューアルの「大きな改善点」を解説 | スーパーマーケットファンシャンプー【メリット】なぜ「やばい」? 元美容師がリニューアルの「大きな改善点」を解説 | スーパーマーケットファン

編集者:いまトピ編集部