婚活業界『毛糸コン』がアツい「空前のブーム」

猛暑の夏、意外な「出会いの場」として編み物が再注目。手芸ブームが若年層にも拡大し、編み物パーティーやオフ会が急増中。合コンならぬ「毛糸コン」とも言えるが、そんな糸が結ぶ縁と癒しの時間が、SNS世代の心をつかんでいる。
連日の猛暑にもかかわらず、全国の手芸店で「毛糸売り場」が活況を呈している。特に2024年夏以降、編み物ブームが継続し、手芸用品の売上が前年同月比で3割増~3倍に急伸。都内の大手店舗では毛糸関連商品が約5割増の勢いを見せている。
発火点はSNS。ショート動画で編み目の心地よいリズムが拡散され、特にZ世代の若年層を中心に人気が急上昇。冬用の糸までもが夏に売れる“季節逆転現象”が起こり、今や毛糸は通年アイテムとなっている。
この編み物ブームは、単なる手芸の枠を超え、人と人をつなぐ「出会いの場」としても機能し始めている。都内の結婚相談所では「編み物パーティー」という新企画を開催するところもあり、参加者は作業を通じて自然に会話を交わす。また手芸誌主催のオフ会では、オンラインでつながっていた「編み友」が初対面を果たし、リアルなつながりへと発展するケースも多いとか。
編み物が出会いに効く理由はシンプル。作業があることで沈黙が気まずくなくなり、自然な会話が生まれる。毛糸や作品の好みがプロフィール代わりになり、「それ何編んでるの?」といった質問も違和感なくできる。完成後に作品や糸を贈り合うなど、交流のきっかけが続きやすいのも魅力といえる。
男女比においても、女性が多く男性が少ない場が多いため、男性は声をかけられやすく、女性同士でも「編み友」を見つけやすいという利点がある。
オンラインでは、LINEオープンチャットなどを通じた「編み物部」が点在しており、いつでも「編み友探し」が可能。地域のニットカフェや手芸イベントを通じて、気軽にリアルなつながりを築く人も増えている。
外に出るのがつらい猛暑の今こそ、冷房の効いた室内で静かに“編む”時間を楽しんでみてはどうだろうか。糸の先に、思いがけない出会いや癒しの時間が待っているかもしれない。とアサ芸プラスは報じた。
編集者:いまトピ編集部