『ドラマ』視聴率1.8%ワースト、半ば死に枠化している「演技力の高さ、裏目に」

2025年7月期のGP帯連続ドラマが続々とスタートし、初回の平均個人視聴率が出そろった。民放5局で放送中の作品を対象に、ワースト5をランキング形式で紹介する。
残念ながらワースト1位となったのは、中村アンと小澤征悦がダブル主演を務める『こんばんは、朝山家です。』(テレビ朝日系、朝日放送制作)。初回の平均視聴率は個人1.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、世帯3.5%だった。
「日10(にちテン)ドラマ」としては初のホームドラマとなる同作。脚本と演出を手掛ける足立紳氏が「GetNavi web」で連載していた日記をベースとしており、「キレる妻」「残念な夫」「2人の子ども」といった4人家族の日常が描かれる。
ネット上では原案の赤裸々な内容が話題を呼ぶ一方で、足立氏の小説を原作とした今年1月期の連ドラ『それでも俺は、妻としたい』(テレビ大阪・BSテレ東)と「内容が被っている」との指摘も散見される。
また、「日10ドラマ」枠は2023年4月の新設以降、視聴率不振が続いており半ば“死に枠化”しているため「低視聴率は仕方ない」との見方もできる。
『こんばんは、朝山家です。』の印象を、芸能ジャーナリスト・竹下光氏はこう語る。
「リアリティを追求したホームドラマといった好意的な意見もある一方、作中でイライラしている登場人物たちに不快感を覚える視聴者も多いようです。『残念な夫』を演じている小澤征悦さん、『キレる妻』に扮している中村アンさんをはじめ、キャスト陣の演技は悪くないのですが、ドラマに共感性よりも爽快感を求める視聴者層にとっては演技力の高さもある意味で裏目に出ているのかもしれませんね」
なお、同作の第2話は個人1.5%、世帯2.8%、第3話は個人1.3%、世帯2.7%。さらにダウンしているだけに、今後が心配される。
ワースト2位は、フジテレビ系「月曜22時」枠で放送中の『僕達はまだその星の校則を知らない』(フジテレビ系)。初回は個人2.3%、世帯4.6%だった。
同作は、NHKで放送中の綾瀬はるか主演『ひとりでしにたい』も手掛ける脚本家・大森美香氏が手掛けるオリジナルドラマ。主演の磯村勇斗は、スクールロイヤーとして高校に週3日派遣されることになる弁護士を演じる。
なお、同枠で前クールに放送された北川景子主演『あなたを奪ったその日から』の初回は世帯6.0%、個人3.1%。このほかの同枠の作品と比べても、なかなか厳しい数字といえそうだ。
ワースト3位と4位は同じくフジ系の藤木直人主演『最後の鑑定人』と木村文乃主演『愛の、がっこう。』が続く、とサイゾーオンラインが報じた。
編集者:いまトピ編集部