2025/8/2 18:47
中国では冷房ガンガン、日本では「計画すらない」

日本では車両数の多い都市部のJR、私鉄各線を中心に「弱冷房車」が導入されている。通常の車両で冷房が利きすぎて寒いと感じる女性客などに好評だ。しかし、反対に冷房がガンガンに利いた「強冷房車」は存在しない。
それが導入されているのが、お隣の中国。首都北京では2019年6月、北京の東西を結ぶ地下鉄6号線に強冷房車(24~25℃)と弱冷房車(26~27℃)を同時に投入したのだ。以降、北京地下鉄の各路線をはじめ、上海や広州、重慶、杭州、成都、深圳、西安など中国数十都市の地下鉄でも導入。今やすっかり当たり前の光景となっている。
一方、日本では中国に先んじて弱冷房車が定着したものの、強冷房車を設置している鉄道会社は今のところない。そのため、毎年夏になるとSNS上で強冷房車を求める投稿で溢れている。
「鉄道各社にとって省エネ対策は大きな課題です。特に夏場の冷房にかかるコストは大きく、強冷房車の導入については消極的。残念ながら計画すらないというのが現状です」(鉄道空調システムに詳しい業界誌記者)
と、アサ芸プラスが報じた。
編集者:いまトピ編集部