2025/8/5 14:46

「導入が遅すぎる」ついに正式導入、全会一致で決定、懸念も

会議

8月4日、日本野球機構(NPB)は理事会において、2027年シーズンからセ・リーグに指名打者(DH)制を正式導入することを全会一致で決定。2026年を移行期間とし、約50年間守られてきた“9人野球”の歴史に一石を投じたという。

この歴史的決定を受け、野球解説者の江本孟紀氏が自身のYouTubeチャンネルで苦笑まじりに

「決まった。今日の理事会で。2年後にね。まぁ、いろんなことをしたがる暇なやつが考えたんだよ。やればいいんだよ」

と語ったとのこと。

さらに江本氏は「セ・リーグとパ・リーグでDHを隔年で交代制にすればいい」という独自案を披露しつつ、

「時代の流れと言うけど、そんな『打つことしかできないやつ』を置いたってしょうがないじゃん」「走れない、守れない選手が生き残る。そういう選手を見たいファンがいるってことでしょ」

と、指名打者制の本質を痛烈に批判。

これまでセ・リーグのDH導入に最も反対してきたのが、阪神の岡田彰布前監督だといい、彼は「監督が楽をするだけ」「投手の打席が消えたら駆け引きが丸ごと消える」と、戦術的な妙味の喪失を懸念。他にも、広島・新井貴浩監督は「9人制の誇り」を、ヤクルト・高津臣吾監督は「神宮球場のブルペン配置による戦術」を守る姿勢を見せていたようだ。
 
一方、巨人は選手保護と戦力バランス是正を理由に積極的な推進派で、中日やDeNAも柔軟な姿勢を見せていたといい、1月の12球団監督会議では、元ソフトバンク監督・藤本博史氏が「反対はごく一部」だったと明かしているという。

高校野球連盟、大学野球連盟も2026年からDH制を導入。また、WBCやプレミア12などの国際大会では既に指名打者制が標準化されているため、これらとの整合性や選手育成、国際競争力の強化が、セ・リーグ改革の後押しとなった側面は否めない様子。

SNSや掲示板では「導入が遅すぎる」「投手の負担軽減に期待」といった声がある一方、「打撃偏重になるのでは?」「ドラフトや補強戦略が激変するのでは?」という懸念も広がっていると「アサ芸プラス」が報じている。

「走れない、守れない選手が生き残る」セ・リーグDH制導入を江本孟紀が一刀両断 | アサ芸プラス「走れない、守れない選手が生き残る」セ・リーグDH制導入を江本孟紀が一刀両断 | アサ芸プラス

編集者:いまトピ編集部