2025/8/5 18:29

『セ・リーグ』正式導入、決定

野球

8月4日、日本野球機構(NPB)は理事会において、2027年シーズンからセ・リーグに指名打者(DH)制を正式導入することを全会一致で決定。2026年を移行期間とし、約50年間守られてきた“9人野球”の歴史に一石を投じた。

この歴史的決定を受け、野球解説者の江本孟紀氏が自身のYouTubeチャンネルで苦笑まじりにこう語った。

「決まった。今日の理事会で。2年後にね。まぁ、いろんなことをしたがる暇なやつが考えたんだよ。やればいいんだよ」

さらに江本氏は「セ・リーグとパ・リーグでDHを隔年で交代制にすればいい」という独自案を披露しつつ、
「時代の流れと言うけど、そんな『打つことしかできないやつ』を置いたってしょうがないじゃん」「走れない、守れない選手が生き残る。そういう選手を見たいファンがいるってことでしょ」と、指名打者制の本質を痛烈に批判。

また、導入過程にも問題があったとし、「OBの意見を聞くことは一切なかった。だいたいいつもそう」と意思決定プロセスの不透明さを厳しく批判している。

これまでセ・リーグのDH導入に最も反対してきたのが、阪神の岡田彰布前監督。彼は「監督が楽をするだけ」「投手の打席が消えたら駆け引きが丸ごと消える」と、戦術的な妙味の喪失を懸念していた。他にも、広島・新井貴浩監督は「9人制の誇り」を、ヤクルト・高津臣吾監督は「神宮球場のブルペン配置による戦術」を守る姿勢を見せていた。
 
一方、巨人は選手保護と戦力バランス是正を理由に積極的な推進派で、中日やDeNAも柔軟な姿勢を見せていた。1月の12球団監督会議では、元ソフトバンク監督・藤本博史氏が「反対はごく一部」だったと明かしている。

高校野球連盟、大学野球連盟も2026年からDH制を導入。また、WBCやプレミア12などの国際大会では既に指名打者制が標準化されている。これらとの整合性や選手育成、国際競争力の強化が、セ・リーグ改革の後押しとなった側面は否めない。

SNSや掲示板では「導入が遅すぎる」「投手の負担軽減に期待」といった声がある一方、「打撃偏重になるのでは?」「ドラフトや補強戦略が激変するのでは?」という懸念も広がっている。

守備と走塁を重視する“セの伝統”と、打撃力重視の“パの革新”。セ・リーグの大転換は、今後のプロ野球の勢力図すら塗り替える可能性がある。

江本氏のように懐疑的な見方をする者も少なくないが、果たしてこの“セの変革”はファンをどう熱狂させるのか。2027年の開幕が、プロ野球の新時代の幕開けとなるかもしれないとアサ芸プラスは報じている。

「走れない、守れない選手が生き残る」セ・リーグDH制導入を江本孟紀が一刀両断 | アサ芸プラス「走れない、守れない選手が生き残る」セ・リーグDH制導入を江本孟紀が一刀両断 | アサ芸プラス

編集者:いまトピ編集部